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         50  旧人類

 知的生命体は鹿の狩りをしている。観察すると小柄の人間の体型をしているが体毛に覆われている。

           50  旧人類


 アテネ神が教えてくれた知的生命体は22光年地球から離れている。アテネ神が教えてくれた超光速宇宙船最高速の物は年に50光年移動出来るから数ヶ月で着ける。宇宙船に構わないなら、もっと高速の移動方法は幾らでもあるそうだが、行った所にしか転移出来ないという原理に矛盾する可能性があるので、まだ教えないそうだ。確かに何光年離れれて居てもマリエールとアンドロイドが同存在として転移陣をおけば、一瞬で転移できる。換算すれば時速何億光年とかいう馬鹿げた速度だろう。先ず近場からというアテネ神の考えは理解する。いきなり何万光年の所へ行けと言わてもわけが判らない。

 今回は一番近くにいた年に10光年飛べる宇宙船に行って貰った。現在宇宙船は10艘ある。各地を回って貰っている。今回の宇宙船は割りと初期に出来たものだ。今回行く星はガンマー星の第3惑星だ。太陽の大きさや惑星の大きさがここと似ている。惑星が出来て40億年、生命が誕生して30億年だそうだ。古生物学にはあまり詳しくないようでここの生物の進化は判らないが、現在の事はアテネ神が教えてくれた。知的生命体は南部の大陸だけに棲息していて、50万匹くらいいるらしい。農業はしておらず、狩りと採集で生活しているらしい。あまり体躯はなく大人の男性でもマリエールくらいだそうだ。集団で狩りをして、村で生活している。彼らにとっては恐ろしい獣が多く、安全に生活する事が課題らしい。

 ガンマー星第3惑星をガンマーベルと名付けた。彼らがいるらしい大陸に着地した。また草原に着地だ。彼らはいきなり居た。お互いにいきなりの未知との遭遇だ。ただしこちらは感情が乏しいアンドロイドだし、知的生命体と出会う予定で来たから驚きはない。ガンマーベル星人(略してベル)はどうだろう。鹿のような獲物を追っているが止めてこちらを伺うようなまねはしない。倒せるかどうが生きるか死ぬかの境なのかも知れない。観察していると体長3mほどある大鹿に10人ほどの人間のような生き物が、石の槍で向かっていた。大きい物で140cmくらいか。姿は人間だが、尻尾がある。体毛があるので衣類は着ていない。人間と猿の中間の生き物と自分の星なら判断するだろう。意思疎通は難しいだろうと思った。

 狩りは成功して、足手を縛り、丸太を通して前後5人つづで担いで村に向かうようだ。アンドロイドは宇宙船を収納してフライで後追った。暫くすると砦のような物が見えた。反対側は崖に面し、後は木で囲いをしてあり、正面には、門があり門番が2人立っている。一番前の担ぎ手が門番に何か言った。会話だ。会話が出来るのだ。アンドロイドは聴力を全開にしてテレパスしながら会話を聞いた。旧人(人間になる前だから)は、

「空から変な奴が付けて来る、大きな空飛ぶ船でやって来た奴だ。危険な感じがする。長老にも話しをする。ここを通る奴に知らせてくれ。」

中々流暢な会話だ。こんな原始的な生活をしている生き物に会話があったとは驚異的だ。会話だけの記録は残らない。100万年前も1万年前の人間にも会話があったのかは判らない。

 この生命体は会話をしている。結構流暢だ。我々とも意思疎通が出来るかも知れない。

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