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        5 薬屋の仕事

 マリエールは美容品、シャンプー、体調管理薬、装飾品、ジュエリーなどを作り、領主令嬢シルビアに委ね、流行、販売する。

           5   薬屋の仕事


 薬屋の仕事としては週2回オマール商会に納品して対価を受け取る事と領都で情報を仕入れる事、薬屋で店番する事だ。自分そっくりのアンドロイドを作ったので他の事も出来る。オマール商会には新しい物は下ろしていない。抗生物質と怪我の治療薬だ。しかし、販売が拡大して、納品が増えている。アイテムボックス持ちだとは知れているので注文に対応出来るのに疑問は持たれない。

 フリーな立場になって、マリエールは領主令嬢に指示を出した。領主令嬢に共有アイテムボックスや限定的な能力、知識を与え、美容品、シャンープーなどやジュエリー、装飾品の流行や販売をする様に指示した。領主令嬢はシルビアという。

「シルビア様、あなた自身の体調や美しさの管理にも必要ですし、他の人々にも勧めて頂きたいので、あなたに共有アイテムボックスと知識と魔法を与えます。販売価格などは判るでしょう。我々の関係が破綻しない様に存分な活躍を期待しております。」

マリエールはシルビアに出来るだけ判り安く説明した。

「判りました。私シルビアは、マリエール様のため最善を尽くします。一つ気になっているのですが、この領土に王女様が病気療養に来て見えます。先日お見舞いにお伺いしたおり、私の姿を見て驚かれました。正直にあった事をお伝えした所、マリエール様を紹介して欲しいと言われましたがどうしましょう。」

マリエールには治せる病気と治せない病気がある。治せない病気なら体調管理の薬で一時的に改善した様に見せる事は出来ても根本治療は無理だ。シルビアは魔法は万能だと思っているようだがそうではない。

「シルビア様、私の魔法は万能ではありません。脳や心臓、全身の病気は無理です。王女様にお会いしてもお役に立てないかも知れないです。シルビア様はどうお考えですか。」

魔法は万能と考ええていたシルビアに取って魔法の限界がある事は知ってショックを受けたが、

「会話には問題無く、胸が痛むのでもないそうです。下腹部が痛むそうで、本人曰く、肝臓か腎臓が悪いのではないかと思うそうです。」

本人曰くというのが気になった。臓器に名前がある事は知られている。しかし、頭痛、腹痛、胸痛などとは言うが、腹痛の臓器を限定しての表現は珍しい。転生者の可能性もあるか。

「判りました。それなら私の魔法も可能でしょう。魔法での治療の制約はお話し頂いてますね。」

シルビアは大きく頷いて、もちろんです。と応えた。

「良い日にお目にかかれる様にして下さい。」

 こうしてマリエールはこの国の王女と面会する事になった。オーガの素材はまたシルビアの物を使えばいいだろう。

 シルビアからまた連絡がある事になった。シルビアに美容品等の打ち合わせをして念話を切った。

 公には、マリエールは怪我の治療薬や抗生物質しか作ってない。シルビアの治療に成功したのは、再生医療の概念があって魔法がサポートしたために実現した奇跡の様な物だ。病気の治療薬が欲しい。ドラゴンの素材があればできるのだろうか。試したい。

 シルビアから、王女キャサリンが腎臓または肝臓の疾病でこの地に転地療養していると聞く。マリエールの魔法の治療を希望しているそうだ。

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