表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/260

         45 その後

 アルファリアはマリエールやアンドロイドにお礼を言った。それぞれが受け入れた。アルファリアとアンドロイドの楽しい生活が始まった。

            45  その後


 マリエールや大半のアンドロイド達は帰って行った。アルファリアはマリエールに礼を言った。

「あなたの適切なアドバイスがなければ、私はまた過ちを繰り返す所だった。本当にありがとう。感謝している。これからは妖精や精霊の声に耳を傾ける。」

マリエールもアルファリアに、

「良い指導者である前に良い聞き手になる事が大切ですね。」

ちょっとお説教染みたかなと思いつつ、帰って行った。

 島には一人アンドロイドが残った。妖精達との生活だ。アルファリアの所に10体のアンドロイドが残り、また元の生活に戻った。アルファリアはアンドロイド達にも謝った。アンドロイドは、

「あんな事、マリエールの了解無しに出来る事ではないですから、謝罪は無用です。これからも思った事を言って下さい。」

何事もなかった様に楽しい日々が戻って来た。

 赤色矮星べーターに向かったアンドロイドが目的地に近付いた。恒星の8割以上は赤色矮星だという事実知ったマリエールはかなりショックだった。たった4.2光年の距離でも赤色矮星は地球から見えない。小さく暗いから、太陽よりも小さく、温度の低い星は幾らでもあるという事実、そう言った星ほど変化がゆっくりで長命だ。生命が宿れば、じっくり変化していく。知的生命体の情報はないが楽しみだ。

 べーターの第2惑星を我々はべーターリオンと名付けた。べーターリオンは遠目にも水の惑星だ。自動で軌道修正に入り、最適の着陸地点を選んでいく。超光速宇宙船が選んだのは今回も草原だった。今回は神に向かえられる事もなく、多分会話もないだろうなと思ったけど、そんな事はない。念話だ。念話は言語でない分理解しやすい。自分に向けられたものでないため支離滅裂だが、妖精の念話は大抵こんなもんだ。生物でも神様でもない。様々なものの霊的存在だ。強いものではないが、数が多いのでうるさい。妖精の存在や念話が判るものが少ないので、妖精達は好き勝手話す。妖精同士の会話だ。難しい話しはしてないが、意味のある話しは少ない。ただこの辺りには恐ろしい生き物はいないらしい。上位存在として妖精女王がいるらしい。会ってみたいものだ。アンドロイドを見てあまり関心がない。何物かに関心はないらしい。生物の妖精も居るが、風の妖精、水の妖精、火の妖精、土地の妖精も居る。生物の妖精、現象の妖精、場所の妖精がいるらしい。そう言った妖精には、宇宙船もアンドロイドも珍しいものではないらしい。妖精にもテレパス出来るが、あまり意味ある情報は得られない。妖精は知的ではない。ただより処となるものの考えが表出される意味では面白い。アンドロイドは、いろいろ見ながら、あれこれ複製してアイテムボックスに入れる。第2惑星だけあって、太陽が大きい。明るくない、暑くない。かなり赤道に近い場所のようで、天中時間に近い筈だが、太陽は、赤黒く、薄ら寒い。べーター星は太陽の半分の体積で、表面温度は3000度だ。べーターリオンは太陽と5000万kmあるが、太陽と地球の三分の一の距離だ。自転が20時間、暖まる暇もないようだ。

 アンドロイドは宇宙船でべーター星の第2惑星べーターリオンに着いた。妖精が多い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ