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       28 エリクサー服用

 元国王にエリクサーを使用した。予想通り国王は後悔の念にかられた。マリエールの治療と家族の協力で乗り越えた。

         28  エリクサー服用


 エリクサーは完成した。いつでも服用可能だ。元国王陛下への投薬は決まっている。マリエールはキャサリン女王に完成の報告に来ている。マリエールはキャサリン女王にエリクサー完成の報告をした。キャサリン女王は、

「おお、完成したか。待ちに待ったぞ。(メイドに) 母上のご都合を聞いて参れ。マリエール、都合良ければ直ぐ服用して頂く。」

 あれよあれよという感じで、マリエールは、元国王陛下の部屋に通された。キャサリン女王は元国王陛下に、

「エリクサーでございます。国王陛下、どうか服用下さい。」

マリエールは、エリクサーを出して側近に渡す。側近はお盆に水の入ったコップを乗せて元国王に、

「お薬の時間です。」

と伝え、エリクサーの入った袋を開封して、コップと一緒に差し出した。陛下は言われるがまま、エリクサーを服用して水を飲んだ。暫く変化は無かった。10分くらいして目に涙が浮かび上がった。

「私は何という事をしてしまったのだ。」

明らかに前の10年前の正気とは違う。この10年記憶が無いのではない。激しい悔恨が元国王を襲う。嗚咽が漏れる。マリエールは精神安定剤と睡眠薬を国王に投与した。

 幻影や明晰夢、安定剤や睡眠薬、家族やマリエールとの会話で、元国王に、当時も今も悔いも責任も無い事、悪者は処罰され現在は国政は正常な事を話され、国王は次第安定して行く。マリエールはキャサリン女王や元第1王妃に、

「峠は超えました。そろそろ、ご家族と散策されたり、お好きな事をお勧めしてはいかがでしょうか。暫くは3日おきに来ます。お薬は日数分、お渡しします。

 そんな日々が続いた。マリエールは定期的に訪れた。行くと幻影や明晰夢を求められるので来訪するのは夕食後だ。国王は家族ともマリエールとも会話が増えた。国王は、家族やマリエールにこんな話しをしだした。

「前に、麻薬を飲む前の正気に戻してもらった事があったろ。あの時、キャサリンやマリエールがエリクサーを使って大丈夫か聞かれ、私は何も問題ないと応えた。いざエリクサーを飲んだら、私は取り乱した。恥ずかしい事に、何度も後悔し死にたいと思った。その度にマリエールや家族が助けてくれる。今はエリクサーを飲んで本当に良かったと思う。お前達の助けがあれば私は生きていける。ありがとうみんな。」

元第1王妃は感極まって泣き出した。他の者も目も潤んだ。一ヶ月事、マリエールは国王の完治を宣言した。共有アイテムボックスを持ち、医療、薬剤の知識が有り、幻影や明晰夢を見せる能力のあるアンドロイドを王族の薬師として王城に置く事にし、マリエールの定期診療は終わった。元国王だけでなく、キャサリン女王や元第1王妃も幻影や明晰夢をアンドロイドに求める様になった。その事を知ったマリエールは3人が現実逃避に走っているのではないかと思って、キャサリン女王に心配していると話したら、

「父の喜ぶ幻影を見て、私も母も父の気持ちが理解出来る。いろいろなバリエーションが有り、いろいろ楽しめる。別に溺れているわけではなく楽しんでいるだけだ。明晰夢は、政治の体験が出来たり旅行体験が出来、自分で操れるのがいい。どちらも3人が楽しみ満足している。誰も現実逃避しているわけではない。楽しんでいるだけだ。マリエールは心配しなくてもいい。」

と言う。マリエールにも幻影や明晰夢が依存性や害のあるものとは思うわないので了承した。

 元国王、元第1王妃、キャサリン女王が幻影と明晰夢にはまった。マリエールは心配するが、キャサリン女王は楽しんいるだけだと言う。

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