253 リセット
ロザリア達は各都市に分散した。この星の人間はロザリア達に良く似ている。少しの細工で住民に馴染める。
253 リセット
リセットを行なって、ロザリア達はこの星の無人島に着地した。ロザリア達はあまり無駄な事はしたく無い。この世界の平和貢献がしたいわけではないのだ。一ヶ月調査してこの星の文化、文明を理解してロザリア達の知らない技術や文化を知る事が出来れば光明というものだ。また10年ほどして来てみて滅びていたら天地創造をかけて、残っていたらそのまま様子を見る事になる。
ロザリアも暫く滞在する事に成った。この星の地理は一応理解が出来た。文明の発展とか経産的豊かさ等は良く判らないが、大きな都市のある事は判る。大きな都市のある所を巡って一人づつ降ろしながら最後にロザリアが降りた。宇宙船に1体アンドロイド置いてロザリア達は都市に向かった。
ロザリアの向かった都市は、この世界最高の規模の人口のいる都市の様だ。ロザリアは警戒して始めは透明化して人混みから離れて、観察してテレパスしていた。しかし、ロザリアの容姿はこの都市では多数いる事が判った。細部を調整すればこの都市の人間そのままだ。先ずお金が必要だ。この星では金が貴重らしい。買い取りしてくれる店に行き手持ちの金を買い取って貰った。そして街に出た。今日は休日の様だ。思い思いに人々は過ごしている。ロザリアは茶店に入った。そこでロバートとという科学者がノートパソコンに向かっているのがみえた。エンジン部分の設計に当たっている様だ。ロケット工学の有能な若手研究者のようで、新型ロケットの開発に携わっている。
ロザリアはロバートに接触を図った。ロザリアは、
「ロバート博士、お向かいの席に座って宜しいでしょうか。ロザリアと申し上げます。先日のロケット開発の講演会をお聞きして感銘を覚えました。是非お話しをお聞かせ下さい。」
ロバートは先日、ロケット開発の支援者向けの講演会をした。家族枠も取ったがこれだけ若い参加者が居たのは気付かなかった。
「参考になれば何よりだよ。何か気付いた事はあったかね。」
ロバートもパソコンは持ち出したが、あまり仕事する気にはならない。彼女の様な若い美しい女性と話せば気が晴れる筈だ。ロバートは気楽に応じた。ロバートが気が付かなかっただけで彼女は講演会場にいたのだろう。ロザリアは、
「ロケットはバリアブルマスの推進力を使った無駄の大きいこの世界では唯一の宇宙で活動出来る手段と認識していましたが、博士のお話しをお聞きしてロケットの多様な利用知ってロケットの可能性を知りました。しかし、これでは、他の太陽系には行けないし、荷物も多く持てないからこの星以外の人間居住可能な星の開発も無理そうですね。」
ロバートは言われた意味が咄嗟に判らなかった。暫くして目の前居るのが宇宙人である事に気がついた。何処をどう見てもそうは見えない。ロバートは、
「きみが宇宙人? そうは見えないが。」
ロザリアは、
「我々は、この星の人間と良く似てますから。それに容姿を一部細工してます、元の姿になっても誰も何も言わないと思いますよ。」
ロザリアは本当の姿になった。
ロザリアはロケット工学の科学者、ロバートと接触した。ロザリアはロケットの限界をロバートに伝えた。




