244 フライ
ロザリアは上位存在であるフライを繰り返し使った。上位存在と念話して南方に飛び、砂糖やカカオを手に入れた。
244 フライ
上位存在のあるフライの実験を繰り返した。始めは国内次はマリエールの国で行なった。フライは自分の作ったアンドロイドにも能力があるそうなので一緒に飛ぶ。ある程度慣れた所で上位存在に念話してみた。
「そろそろ海外進出したいのだけど、何処へ行くのがいいかしら。」
安全、確実、効果があるおすすめの場所を教えて欲しい。
「マリエールの国の南の海外から500kmほど南向かった島に砂糖という砂状の甘味が手入ります。更に500km行ったところにカカオと木の実がありチョコレートという物ができます。どちらもフルーツが沢山取れます。どちらも毒蛇に要注意です。」
国王陛下とマリエールに砂糖、カカオ、フルーツの収穫を告げ、早朝出発した。昼前に着いて、砂糖キビとフルーツを収穫した。翌日も収穫して次の日、南に向かった。カカオとフルーツを収穫した。
翌日も収穫して次の日帰国した。アンドロイド達を常駐させて砂糖キビ畑、フルーツ畑、カカオ畑を作った。収穫して、フルーツと砂糖とカカオナッツ、チョコレートを作り、ケーキを焼いて国王とマリエールに献上した。今後の収穫についても報告した。今後の流通に関してはマリエール商会が担う。南方へはロザリアしか行けないがマリエール商会とロザリアのどちらのアンドロイドも共有アイテムボックスをあるので何時でも取り出せる。大陸に菓子と言う文化が広がった。
この産業はロザリアの手を離れた。新しい大陸発見に臨みたい。ロザリアは上位存在に新しい大陸はないか聞いた。
「もちろんあるが既に人が住んでおり文明を築いている。行ったら戦争になるかもしれない。」
新しい大陸にも人はいるのだ。
「その人達は私達と同じ人間なの。別な生き物なの。」
上位存在は少し考えた。
「別にお前達と同時に発生したわけでもないから別の生き物だろう。妖精や精霊から生まれた存在。魔獣から生まれた存在。宇宙から来た存在だ。ここから一番近いのは宇宙から来た存在の大陸だ。5000kmある。行くならナビゲートしてやろう。」
ロザリアは国王やマリエールに報告して宇宙から来た存在の大陸に行く事にした。上位存在は、
「その宇宙人は、私を作り出した者。マリエールに能力を与えた者。宇宙を支配している者。ロザリアに会えば全てを知るけれど、
ロザリアにとってそれがいい事かどうか知らない。最悪ロザリアは死ぬかも知れない。上位存在は彼らが封じた魔法だから。封じた魔法が使われていては彼らはいい気はしないだろう。彼らがどう出て来るかわ君次第だ。健闘を祈る。」
宇宙の支配者に会うのか。何とも嬉しいような嬉しくないような不思議な気分だ。殺すなら痛くない様に殺して欲しい。などとピント外れの事を考えている。これは上位存在の誘導なのだろう。上位存在を使う者が、それに相応しい者かどうかその目で確かめるために。
5000kmは長い。2週間の長旅だ。死にに行くならとんだ徒労だ。でも運命という物だろう。行くしかないなら行かねばならぬ。
覚悟は決まった。
ロザリアは上位存在に、大陸に渡りたいと伝えた。上位存在はロザリアに宇宙から来た存在の居る大陸を目指す事を勧めた。




