表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
242/260

        242 イワン帝国

 イワン帝国にドラゴンが舞った。アンドロイドが略奪した。皇帝は捕獲された。帝国は滅び、ロザリアが支配した。

           242  イワン帝国


 イワン帝国の上空には1000頭にも及ぶドラゴンが舞っている。既に軍事施設には別の1000頭が襲い掛っており兵隊達はドラゴンの食料になっている。建物も全て壊されている。アンドロイド20000体が投入されて有価物の回収をしている。反抗する者は魔法を放ってアイテムボックスへ収納だ。上空のドラゴン達がブレスを放つ。もはや王城は阿鼻叫喚だ。間もなく王城は灰燼に帰した。貴族の館も同様だ。

 もちろん宣戦布告はあった。夜中の0時に上空から大音量でイワン帝国の非道、開戦至った経緯。今後の政治などを述べロザリア一人でイワン帝国を滅ぼすと告げた。当然反撃の準備が始まった。

 皇帝は放送を聞いて直ちに着替えを命じた。着替えをしながら放送の意味を考えた。

 先ず国の転覆を企む陰謀とは何か。密偵をロザリアの国に潜ませているのは知っている。彼らが国の転覆を企んだというのか。知らんぞ。

 そしてロザリアの国への攻撃の軍事拡張。ただあからさまにこちらの国に向けて攻撃の準備をしている国への対抗策ではないか。

 爆音や悲鳴やソウゾウしい声や走り回る音か聞こえる。従者の一人が、

「敵の攻撃が始まりました。地下室に避難して下さい。」

攻撃が激しいのは雰囲気で判る。しかし世界冠たる我が帝国がたった着替えいる内に苦境に立つなど有り得ない。何かの間違いであって欲しい。

 ドラゴンどもは人間を食い荒らし。他の貴族の館に向かった。アンドロイドは土地を整地して一部残してドラゴンの後を追った。地下に逃げたほとんどの者はそのまま埋めた。ただ王族その他の幹部を捕縛しに向かった。

 場所は王城地下の会議室。アンドロイド達は国王だけは捕獲するように言われている。50人ほどの人が居る。アンドロイド達は次々と魔法を放って収納していく。既に10人ほどになった。宰相は、

「待て、貴様ら我々を皆殺しにしに来たわけではないのであろう。ここにおわすのは国王陛下だ。」

アンドロイドは無表情に

「生きて居ようが死んで居ようが、持ち帰れば良いと指示を受けた。戦いの終結を示すシンボルだ。」

宰相は、 

「何故この様な残酷な事をする。」

アンドロイドは、

「この国が我が国の転覆を図ったからだ。今更論議などする気はない。その方ら10名は捕獲する。今日からこの国は我々の国だ。逆らうなら命はない。」

10名はアンドロイドの亜空間に収納された。

 イワン帝国はイワン国と命名された。完全にロザリアが支配するのに時間は掛からなかった。イワン国とロザリアの国の間の国々が統合されるのに一年掛った。その間にイワン国の西の国々を支配して大陸全体が統一された。

 ロザリアは元イワン帝国皇帝を手土産にマリエールに謁見した。ロザリアは、

「マリエール様、ご希望により元イワン帝国皇帝を持参しました。他に9名います。ご笑納して下さい。」

マリエールは元イワン帝国皇帝を見て、

「哀れなものだなイワン帝国皇帝。力無き者が国を治めると国は滅びる。愚かな者は国を治める資格がない。肝に命じてそなたら10名平民としてここで生きよ。アンドロイド、10名を連れていけ。」

元皇帝は少し悔しそうな顔をしたがそれだけだった。

 大陸は統一された。元イワン帝国皇帝はマリエールのもとに引き出される。マリエールは愚かな者は国を治める資格は無いと言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ