228 周辺国へ
周辺国はほとんど降伏した。残るは海沿いの国と北の国だ。ドラゴンとアンドロイドで攻め入り王族貴族を捕獲した。
228 周辺国へ
周辺国の幾つかは、戦わずして降伏した。残るのは海沿いの国と北の国だ。先ずは海沿いの国を攻略した。西の国と同じように攻略した。ように降伏勧告してその前に攻撃する事だ。ドラゴンとアンドロイドで攻撃するので危なげない。西側に海が拓け海面が広がった。マリエール商会の活躍だ。貧民を活用して海洋開発だ。海産物は特別なものでなくなった。事業も産業も発展してマリエールの治める地域は豊かになった。
いよいよ北の国への侵攻だ。例の如く降伏勧告して期限を待たず攻撃する。マリエールは6歳を迎えた。北の国は東の海から西の海まで領土を有する広大な国だ。ドラゴンも1000頭、アンドロイドも10000体用意した。王族も貴族も軍人も役人もドラゴンの食料だ。あっという間に決着がついた。
マリエールの支配する地域は大きく広がった。北の国の海からは新しい海産物が手に入った。国々は豊かになり上下水道ゴミ処理も完備された。貧困民もいなくなり仕事を得た。新しい産業や事業が生まれ人々は忙しい。
完全に取り残された故郷の国と東の国、特に問題なのがクラーケンが大挙して押し寄せて来る事だ。今迄なら100m以上内陸には押し寄せなかったのに今回は1km以上上陸している。海岸近くの家屋が軒並み被害が出た。しかも川で上流まで遡り上流で被害を出したケースが多い。故郷の国も東の国の王都も川が近い。直接王都を攻撃されないにせよクラーケンの出没を恐れ交通が途絶する事になれば国の威信に関わる。
両国の被害は甚大だ。常時クラーケンが居て家屋、橋、田畑を破壊している。雑食性らしく人間も農作物も食べる。討伐隊を派遣するが、攻撃は通じ難く討伐隊の士気は上がらない。それにクラーケンの数は一向に減らない。冒険者の一人はこんな事を言う。
「クラーケンには剣も効かないし、王城の連中、横柄だしな。脚に捕まったら喰われてしまうものな。我々の国の王女様が西の国の女王様でクラーケンを退治して食用にしているのだろう。あちら国から頼んで退治して貰えればいい筈だろう。我々依頼でもないのに強制参加させられてるけど一向に退治出来ないしさっきよりも増えているように見えるのは気のせいかな。」
故郷の国は冒険者の派遣を頼んでいる。クラーケンの討伐は難しいから日当と昼食を用意してCランク以上は1回は強制参加とした。1匹倒したら大きな褒美が出るらしいが誰も倒した事がない。逆に喰わた冒険者はいる。脚に巻き付かれたら食べられるらしい。だから冒険者は遠巻きに構えるだけだ。国の兵隊は弓矢を射るだけだ。クラーケンに王都に入られないようにするだけだ。川から王都までは遠くない。いつか王都にたどり着くクラーケンも現れるだろう。
国王は何度となく西の国に使者を送った。しかし一度として使者が戻って来た事はない。使者は死者となったか投獄されたのだろう。周辺国に取り次ぎを頼んだ事もあるが無駄だった。周辺国は西の国に支配されており取り次ぎを頼める人間がいない。そして国家存亡の危機にある。クラーケンの来襲だ。通常なら東の国に頼むのだろうが東の国も同様な危機にある。そして遂にはクラーケンが王都に侵入した。それも次々と王都の家屋は次々と破壊されて、王城に迫った。王族貴族は避難を開始した。100匹以上のクラーケンが王都に侵入しているようだ。人々は次々と食べられている。王城が破壊されて人々が喰われ食料が漁られている。国王は避難するが安全な所がない。国中をクラーケンが百虎する。国の滅亡の時は近いと誰もが思った。
マリエールの故郷の国と東の国にはクラーケンが襲い掛った。王城にクラーケンがやって来て建物を破壊して人々を喰らう。




