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      22 魔王の素材と医療

 魔王は再生医療への貢献といい、素材もといいとても素敵な贈り物をくれた。無論被害者もいるので良かったとは言えないが。

        22  魔王の素材と医療


 魔王にはいろいろ貰って助かった。古竜も知識や素材を貰ったが

魔王には革新の医療技術を貰いとても感謝している。残す所後素材だが、古竜の素材よりもいい。エリクサーにもう一歩だ。肝臓は殆どの治療に役立つ。やはり末期症状には効かない。寿命を延ばす効果もない。身体の各部がそれぞれの治療薬に成るのが、ドラゴンと同じだ。魔導人形か大量に捕獲出来たが、強力な鎮痛剤に成る。

 自分としてはかなり満足な結果だし、薬も医学も進歩に貢献出来た自負がある。問題は値段設定だ。四肢の欠損など現在の医療でも出来ない問題が解決出来る。やりようでは内臓でも出来るだろう。外科的医療の知識がないので再生医療の使い所が難しいが、フィールと併用すれば、効果がありそうだ。どんな場合に幾ら貰うかだ。キャサリンと相談しよう。

 合わせてマリエールはリバイアサンの素材からエリクサーを作りたい。今の我々なら何とか成りそうな気がするが、国民が納得するには、海への進出を促進する必要があると思う。今細々と養殖業や海産物の取り扱いをしている。安全な海は少ない。アンドロイド達の独壇場だ。海産物の需要は大きいが供給は少なく貴族や富豪が食べる物だ。マリエールはこの国最大の入り江とその沖の島を結んで実に10000平方kmの海域や土地の開発事業に乗り出すプランをキャサリン女王にする事にした。この国は東と南に海がある。この入り江は南の海にあり、島の気候は温暖だ。繋げる島は幾つかあり火山島もある。温泉や砂糖、カカオやフルーツの入手も可能かも知れない。畜産にも力を入れ乳製品を作り、スイーツを国民に広げたい。医療の計画と合わせ、海の開発の計画書を何部か作った。

 キャサリン女王と宰相、国土開発省と厚生省の大臣の4人相手にマリエールは資料に沿って説明を始めた。

「欠損部位の治療は貴族、富豪、軍部、冒険者である程度金銭的余裕のある人達から適正な価格を取って始めようと思います。魔王の再生能力から得た医療ですから、必ず成功します。既に女王陛下の了承を得て死刑囚で実験済みです。後、ドラゴン、魔王の素材での治療も有料です。効果が確かな治療薬ですが量も限りがあります。再生医療、希少種素材に付いては国が推薦する者と規定してはどうでしょう。費用は本人からでも国からでも頂ければいいです。」

4人には事前に資料が渡してあり、既に推薦者も決め始めていると聞いている。宰相から、

「欠損部位の再生という摩訶不思議な魔法のような医療の場面に私も立ち合った。奇跡のようだった。また、御典医が治療困難という病にかかった女王陛下の従姉妹の方をドラゴン素材の治療薬で完治しているのを承知している。国が関わりながら治療を進めるのが無難だろう。」

医療に関しては宰相の意見が総意と判る。医療に関して無闇に進めるのには不安があるので国が間に立って貰った方が良い。ドラゴン素材や魔王素材も希少素材としておかないとトラブルの原因になりそうだ。実は沢山あると知られて価値が下るのも嫌だ。

 再生医療と希少素材での医療は国が窓口になる事で決まった。マリエールは薬師で偶々再生医療が出来る能力があるだけだし、希少素材が実は沢山ある事を知られたくない。

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