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         212  象牙

 マリエールと白獅子は南国に集団転移をした。象の居る草原だ。メンバーと象の激戦になった。厳しい戦いだったが辛うじて勝利を得た。

            212  象牙


 マリエール達は集団転移した。ぐっと気温が高くなり湿度が上がった。ここは小高い丘の上、見知らぬ動物達が居る草原だ。目的の動物が居るが真っ直ぐに向かっていいのか判らない。マリエールは

「全員武具を用意、フルプレート着用。飲料水を用意する事。象に向かって前進する。」

この暑さでフルプレートは辛い。しかし、どの動物が危険なのか判らない。しなければならない事だ。準備して前進し始めると先ず弱者と判る鹿や兎の類が逃げ出した。肉食獣らしい動物は様子を見ている。接近しなければ大丈夫らしい。我々は一頭で木の葉を喰む象に接近した。

 射程距離に入った。象は気にする様子もない。我々の位置からでは頭部は見えない。腹部胸部を狙うしかない。全員の態勢が整った。マリエールは、

「攻撃開始。」

と号令をかける。全矢と魔法が象に当たる。象は唸り声を上げこちらに向き直り攻めかかる。二の矢、三の矢が象の顔面を捉える。魔法の矢が象の目を捉える。白獅子の面々は武器を槍に持ち代えた。激戦になった。象に痛打を与える攻撃もあれば被害のあるメンバーもいる。象は鼻を巧み操り人間を払う。象の体当りは驚異だ。メンバーの被害は大きい。誰もが必死だ。生死の間を彷徨う。

 マリエールの貫通魔法が象の眉間を捉えた。象が跪いた。一斉に攻撃を加えた。象の命が絶えた。マリエールが収納した。マリエールは全員に回復魔法を施した。

 目的の象牙が手入った。取り敢えず目的を達成した。死闘だったが出発初日の達成だ。

 その翌日からも戦い採集の日々だ。牛や鹿とか当たり前の食品になる物はともかく、蜂や蟻は正直嫌だった。体長10mの蛇か美味しいと言われも信じ難いし戦うのはとても嫌だった。しかし、最大の難敵はギガントべアー言うまでもなく魔獣だ。そして南国にしかいない美味な熊だそうだ。ただし体長10m。討伐依頼なくても魔石があれば買い取られ実績になる。不意出会った討伐と思え納得するしかないが恐らく世界最大の熊と美味いから戦おうと思うのはマリエールくらいだ。象が草原の王者ならギガントベアーは森の王者だ。森と言う事は弓矢や槍が使い辛い。剣の戦いだが白獅子のメンバーは森の戦いに不慣れだ。木々を渡り急所狙うのは無理だ。頭部はマリエールに任せ、白獅子は足を狙う事になった。

 白獅子はとにかく足を狙った。後ろ足を狙った。5倍以上あるギガントベアーの後ろ足のアキレス腱は白獅子の手の届く所にある筈だ。踏み潰されないように注意していれば活路はある筈だ。白獅子のリーダーの一撃がギガントベアーの後ろ足のアキレス腱に傷を負わせた。メンバーが次々と傷を広げていった。ギガントベアーは前足をついて傷付いた足を上げた。キャサリンの貫通魔法がギガントベアーの眉間を捉えた。ギガントベアーはぐったりとした。後は一斉攻撃だ。

 ギガントベアーをマリエールが収納して終わった。

 砂糖やカカオ、アーモンドやフルーツを採集した。

 3ヶ月振りに国に帰った。

 マリエールと白獅子は戦いと採集に明け暮れた。牛や鹿、蜂や蟻等と戦った。ギガントベアーという魔獣とも戦った。

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