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         204 魔法使い

 ダロスは闇の組織からの依頼で湖底の遺跡へのトレジャーハンターの依頼を受けた。フライが出来る魔法使いだ。


           204  魔法使い


 魔法使いは自称も含めて大勢いる。しかし、魔法を使って正式に仕事するには国家資格が必要だ。その一項目に国家の要請がある時には応じる事と言うのがある。そのため一人の魔法使いが要請に応えた。ダロスだ。男か女か判らないその名前通り、本人見ても性別不明だ。しかし禍々しいオーラがそれがまともな仕事を行う者でない事が判る。

 国は魔法使いとして彼を認めた事はない。ただ今回彼に依頼するしかない。

 彼に依頼した内容は、湖底の遺跡に行き宝物資料文献を持ち帰って国に売り渡す事、別に報償を出す。前3割後7割だ。後この依頼に応ずれは彼にかけられた犯罪の容疑はなくなる。彼への依頼は闇ルートでなされる。この様に依頼を受ける事は彼にとって珍しい。ただ依頼は闇組織のトップからの直接の依頼だ。断わる事は難しい。何時もの繋ぎが金や地図を持って来て情報を伝えた。ただドラゴンゾンビの情報はない。繋ぎは、

「何時も通りの仕事さ。フライのあるお前なら楽な仕事さ。」

ダロスにはそうは思えない。遠くても到達した遺跡ならトレジャーハンターの仕事だろうフライで飛ぶには荷物は多く運べない。お宝目当てなら、ダロスは適役ではない。断われないから受けるが、異常に高い報償も気になる。危険な臭いがする。暗殺依頼の方かましだ。

「この依頼は危険な臭いがする。フライでないと難しい依頼という事は判った。トレジャーハンターなのにお宝の量や種類の指定ないとが可怪しくないか。到達した遺跡だから彼ら聞けばいいだろう。

わざわざ出向く意味があるのか。」

到達した遺跡の事だ。ギルドか国が関わっている可能性が高い。フライを使える奴は自分だけではない筈だ。きっと失敗したのだ。繋ぎは何時も通り、

「危険を感じたら引っ返して説明すればいい。受け取った報償分の仕事をすればいい。」

所詮雇われの身。断わる選択はない。

 ダロスはフライで出掛けた。こうした動きはマリエールも感じる。今回はドラゴンゾンビの存在を知られるわけにはいかない。確実に魔法使いを仕留める必要がある。

 ダロスは湖底の遺跡の入り口に着いた。フライがなければ入れないない入り口だ。高度高めにとって移動した。地底深くと断崖絶壁が交互にある。地底深くには有毒ガスがあるという。近づかないように注意する。

 フライがなければとても無理だがフライがあれば困難な旅でもない。前金も多く、財宝も売れ、後金はもっと多いから美味しい仕事だ。これだけ金があれば当分仕事をしなくてもいい。店を構えるのもいいかも知れない。

 到達したトレジャーハンターはどんな奴だろう。凄い魔獣が倒せてフライも使えるトレジャーハンター。フライを何人も使えるのだろうか。そんな話聞いた事がない。凄い連中だ。きっと大金持ちになって大きなお屋敷に住んで、美味いものを食って居るのだろう。うらやましい限りだ。自分にもそんな人生があったのかも知れない。

 そんな事を思いながら広場まで着いた。

 ダロスに危惧があった。自分に来る前に依頼があった筈だ。失敗した依頼だ。危険がある。繋ぎは危険だと思ったら引き返せばいいという。

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