201 第二次遠征
国王や学者からくどくど言われ、湖底の遺跡の第二次遠征をする事になった。アンドロイド500体出して国王達求めるゲルド文明らしい宝物と資料文献を探す。
201 第二次遠征
第二次遠征と言っても大した事をするつもりはない。アンドロイド500体くらい出して、文字の書かれているもの、ゲルド文明の宝物だと判るものを多く取って来る事、国王との謁見のおり国王や宰相、文部大臣や学者からくどくど言われた。ゲルド文明の宝物は国が管理する。他に売るな。その代わり高く買い取る。トレジャーハンターの品物は好事家に良く売れる。金持ちの道楽だ。ただの財宝ならそれで構わない。学問上意味があるなら国に買い取られるのは構わない。採集した資料や文献に拠ると、ゲルド文明は今よりも発展していたらしい。マリエールは万能言語で理解出来るがこの国に理解出来る者がいるのか、集めた文献にこんな事が書かれている。
「この遺跡の近くには、燃える石や燃える液体が産出されるこれを使えば鉄が得られ自動車が走らす事が出来る。-----------。」
これに類する様々な記述があった。もしかして、ゲルド文明は核爆発や環境破壊、戦争やバイオハザードで滅びたのではないだろうか。与えられる情報と与えられない情報をわける必要があるのだろう。与えられない情報を考えた。
1 核に関する事、ダイナマイト等大型兵器
2 毒ガス、毒に関する事
3 航空機、宇宙開発
4 遺伝子操作
5 極端に環境を変える事
6 銃器、大砲、ミサイル------------
そう言った記述がある物は隠蔽しよう。石油、石炭はギリギリセーフか。魔法に関する事はその都度考えよう。今回毒ガスモドキと大砲に関する物があったので隠蔽した。
第二次遠征は湖底の遺跡と天空の遺跡がメインだ。天空の遺跡は本当に上空にあり街から500km離れた、秘境の地の上空にある。
10平方kmある天空の巨大な遺跡だ。隠蔽しなければならない情報が沢山ある。資料に拠ると核燃料による巨大宇宙船のようだ。北極点に着陸させた。
天空の遺跡の資料も隠蔽して、核燃料も回収した。もし将来発見されても遺跡としか思われない筈だ。
冒険者ギルドに行き、膨大なゲルドの宝物と資料文献が集まった事を伝える。マリエールなりに価値の高いと思われるものから出して行くと伝える。マリエールは、
「湖底の遺跡に国王陛下の望まれるものがこれだけあるとは思いませんでした。ギルドの規定通り、入り口は開放してきました。私のようにフライの魔法が使えないと遺跡まで辿り着けません。抜け落としたものもあるかも知れないですから時々出かけます。取り敢えずこれだけ置いていきます。」
マリエールは大きな箱10個置いていった。中身はゲルドの宝物と資料文献だ。ギルド長は確かめるのを諦め、王城に運んだ。以来マリエールは月1回ゲルドの宝物と資料文献を運んで前回の報奨を受け取る事になった。尚月に一回湖底の遺跡に行く事になったがこれは未到達の遺跡を巡るためだ。
何回か巡って判った事だが、未到達の遺跡の三分の一はゲルドの遺跡だ。ゲルドの遺跡はとても判り難い。
ゲルド文明は高い文明だったようだ。この国には知らせるべきではない情報もある。例えば核技術だ。天空の遺跡は核技術を使っている。知られてはいけない。