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        193 冒険の旅

 マリエールは彼女の練習に付き合った。開幕当日に入場した。満席だった事、観客の反応、堂々とした演技を見てマリエールがすべき事が終わった事を感じた。

           193  冒険の旅


 彼女との練習は熱を帯びた。いよいよ開幕の日だ。前評価は順調で開幕日には満席になった。マリエールも入場した。彼女の演技は満足のいくものだった。観客の評価は高かった。マリエールは初演を見て満足した。彼女は演劇の続く限り帰宅はしないだろう。当分この星に留まるつもりだが他の生き方を探るつもりだ。

 この星の冒険者ギルドはトレジャーハンターも育成している。トレジャーハンターでもダンジョンのお宝を狙う者も居るし遺跡のお宝を狙う者も居る。この星は大災害があって多く人が死んだり文明が興亡したりして未知の遺跡が溢れている。人間の住んでいる地域は限られている。しかしかって人間の住んでいた土地は遥かに広い。それだけトレジャーハンターの活動範囲は広いと言う事だ。

 まずマリエールは冒険者ギルドに登録した。マリエールの外見は15歳の少女だ。サロメや彼女と外見は同じだ。変幻自在を使っているから判り難いがマリエールは美しい。当然登録に行けばからかわれる。当然そうした連中に制裁を加える。そんな中で会話が生まれる事もある。

 冒険者登録した時にからかいに来た輩がいた。直ぐに腕捻って床に這わせた。次第に力を込めていった。これ以上強めれば腕が折れる状態で保った。直ぐに仲間が駆け付ける。仲間の一人が、

「申し訳ないお嬢さん。これ以上やるとこいつの冒険者生活が終わってしまう。助けてやって欲しい。」

マリエールはニッコリ笑らって、

「こんな奴の冒険者生活終わらした方が世の中のためです。さっき不届きな行いした者の腕を折るのは、正当防衛の範囲に入ると聞きました。皆様の前でこいつの腕を折ります。」

男は止めくれと叫ぶ。仲間は頼むから勘弁してくれるように頼む。

「誠意を見せて下さい。小金貨1枚で勘弁しましょう。」

仲間は相談して小金貨1枚をマリエールに渡した。マリエールは受け取り、アイテムボックスに入れて、男の脇腹を殴って気絶させて手を離した。

 仲間は男を連れてギルドを出た。ギルドに歓声が起こった。マリエールを褒めて男の自業自得と云う声が多かった。若い女性達のチー厶に声を掛けられて同席した。チームの一人から格闘技の経験があるのか聞かれた。

「狩りは父親に教えられてやって居ました。子どもの頃から冒険者になるつもりでしたから、刃物使い方や投てき、野生動物との格闘と家事よりも力仕事が得意でした。」

彼女達は先程の事を納得したようだ。

「野生動物との格闘ってどんな物と戦うの。」

流石に熊と格闘はないだろう。

「刃物で仕留められなかった物を仕留めるだけですよ。熊の時は刃物で仕留めますが、その他は石や素手で仕留めます。オークは状況次第ですね。十分弱かっていれば石で仕留めますが、弱りきるまでは刃物を使います。始めから格闘になるのはタヌキや狐などです。棒は使いますけどね。素手ではよほど弱っていなければ挑みません。奴らは歯や爪がありますからね。」

話題は尽きない。

 マリエールは冒険者登録をした。この星の冒険者ギルドはトレジャーハンターも応援している。マリエールは若い女性達のチー厶と同席した。

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