表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
189/226

        189 アマゾネス

 アマゾネスとの戦いはボクシングになった。お互いに殴り合い最後はマリエールが勝った。マリエールが相手したのはアマゾネス最強の拳闘士だそうだ。

           189  アマゾネス


 マリエールにじわじわ押される形になったアマゾネスは嫌って、手を離しマリエールを突いた。マリエールは動じない。マリエールはアマゾネスを突いた。アマゾネスは倒れた。起き上がったアマゾネスはタックルにきた。流石にこの体重差ではそのまま場外まで運ばれる。マリエールは回り込み側面から突いた。アマゾネスはまた倒れた。立ち上がったアマゾネスは猛然とぶちかましにきた。僅かに体をかわしてマリエールの頭でアマゾネスの腹を突いた。ボディブローの形になった。アマゾネスは呻いた。しかしなんとか堪え、マリエールの腕を捉えた。マリエールはもう片方の手でアマゾネスの腕を掴んだ。両者力を込め持ち上げようとする。身体が持ち上がったのはアマゾネスの方だ。場外まで運べば終わりなのだろうけどそれでは味気ない。アマゾネスを持ち上げながら、マリエールは、

アマゾネスに、

「格闘技をしよう。」

と言って手を離した。アマゾネスはマリエールから身体を離してファイティングポーズ取った。ボクシングだと判った。アマゾネスはパンチを繰り返した。マリエールは巧みかわしてボディに入れる。時々マリエールの顔面にパンチが入る。軽く吹っ飛ぶ。マリエールの顔面から出血する。アマゾネスが歓声を上げる。何度かマリエールの顔面にパンチが入る。マリエールのボディブローが決まり対戦は終了した。勝ち名乗りを受けるとアマゾネスとマリエール自身に治癒魔法を掛けた。マリエールは洗浄魔法と着替えをして族長の所に出向いた。族長はドラゴン肉にご満悦のようだ。族長はマリエールに声を掛けた。

「きみが戦ったのはアマゾネス最強の拳闘士だ。相手の土俵で叩きのめすとはもはや人間の領域を超えているのではないか。」

族長は怒った風もなく語った。

「先日、相手の心を読むドラゴンと戦い己未熟さを知りました。戦いは重ねましたが至らない事ばかりです。」

族長興味を持った。

「相手の心が読めるならば敗ける事がないであろう。相手の考えの裏をかけば必勝だろう。」

流石族長、事の本質が正しく理解されている。しかし正確ではない。

「一対一ならば成り立つでしょう。正しく心の裏を付ければですが。テレパス同士だと力の差が勝敗の分かれ目です。」

 ドラゴン肉は村民のアマゾネスに大量に消費された。ドラゴン肉はアマゾネスにとってもご馳走のようだ。族長に貴重な話しが聞けた。この世界では農業を行うのが難しい。魔獣が多すぎて農産物が育て難いから。だから狩りが食料の中心だ。でも狩りは男の仕事と考えている人間が多いから、こうして女だけで狩りをする集団がいる。アマゾネスだ。でも一生アマゾネスでいるわけにはいかない。いずれは結婚して子どもを産み育てる道を選ぶ。アマゾネスとは種族ではなく生き方の問題だ。

 なんとなく理解した。マリエールも種族として存在しているのではない。生き方としてマリエールとして存在しているのだ。ただマリエールは普通の生活に戻れない。

 アマゾネスはそういう種族があるのでは無く、アマゾネスという生き方だ。一生アマゾネスでいるわけではない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ