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        18 魔王の情報

 魔王の情報が中々手に入らない。メンバーを増やし情報収集に当たっても無駄のようだ。被害から魔王出現は間違いないが、隠れるのが得意のようだ。

           18  魔王の情報


 オリビアの話を聞き、リバイアサンに付いての情報を仕入れる様にアンドロイドに指示を出した。獲得したドラゴン素材に付いて検証していく。肝臓からエリクサーに近い物が出来る事が判った。しかしながら、末期症状は癒せないし、人の寿命を延ばす効果はないらしい。とはいえ素晴らし治療薬なので製薬を始めた。それぞれの部位からそれぞれの治療薬が作り出せるのが面白い。

 魔獣が巨大化、凶暴化、連携化を始め、怪我の治療薬、消毒薬、抗生物質などの売り上げが伸びている。アンドロイドに増産を指示する。

 青い翼は活躍を続ける。オリビアの加護もあり無敵だ。青い翼をクランにした。王都で6チー厶作り、青い翼のメンバー1人中級アンドロイドが2人、低級アンドロイドを3人だ。治療師のチー厶にはゴブリンを多目に討伐してもらう事にした。抗生物質の材料が品薄なのだ。青い翼配下のチー厶として、一緒にオリビアの加護を受けた5体で5チー厶作り、中級アンドロイドを2体、低級アンドロイドを3体で構成して各地を回る。11チー厶のクランだ。ここまで多くクランを作ったのは冒険者の被害が増えている事と魔王の情報が集まらないからだ。キャサリン女王ら国も動いているが、分からない。これだけの被害を出しているから出現は確実だが、尻尾を掴ませない。

 リーダーチー厶がクラン最強と言われるが、指名依頼を受ける時は、レイシアチー厶と合同だ。リーダーは自分の弱さを知っている。レイシアには自分の弱さを補うものがある。今回もドラゴン討伐だ。死に掛けた初回以降古竜には出会っていない。しかし、巨大化、凶暴化したドラゴンは手強い。今迄、大人しくしていたドラゴンが凶暴になるのは魔王のせいだろう。レイシアはこれまで何度もドラゴンに念話を送って、魔王の位置を確認しようとしたがドラゴンが正気で無く意識を探れなかった。

 ギルドマスターより、指名依頼書と地図を渡された。レイシアは、 

「今回は、古竜である可能性が強いです。古竜なら正気を保っている可能性があります。マリエール様なら魔王の所在をつきとめる可能性が高い筈です。ご出馬をお願いしましょう。」

 マリエールにお願いする事になった。オリビアはレイシアが世話をしている。何とも凄い豪華メンバーだ。レイシアにマリエールに連絡して貰った。マリエールは我々が現地に到着したら転移して来るそうだ。

 メンバーは出発した。徒歩とフライの併用だ。普通なら2週間かかるのに、2日目の夜には、現地に到着した。間もなくマリエールもやって来た。

「あなた達、夜にドラゴンを襲うのが流儀なのかしら。」

マリエールに指摘されたが偶々だ。前古竜にやられたのは昼間だった。

「きみが来るのが偶々夜というだけさ。」

軽く打ち合わせ、アンドロイド全員攻撃態勢に入った。

 前と同じ様に、マリエールがドラゴンに念話した。

「巣にいる所を攻撃された方がいいですか。空中に飛びますか。」

ドラゴンは目を開けた。

「悪いのに出会ったな。仲間の気配がする。」

やはり、古竜のようだ。

 青い翼がドラゴン討伐の依頼を受けた。相手は古竜のようだ。古竜なら正気を保っている可能性が高い。

マリエールの出番だ。

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