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       176 アリサ 14

 愚かな個人と国があった。愚かな個人はアリサ国を認めない署名活動をした。愚かな国はアリサ国に攻め込んだ。

        176  アリサ  14


 愚かな個人と愚かな国があった。愚か個人とは父親がアリサ国など認められない。と言って翌朝目覚めなかった父親の息子だ。降爵されて跡を継いだが、降爵された事に不平不満を述べ、アリサ国など認められないと公言して憚らない。国王として処分しても構わないが、アリサにはアリサの考えがあるのだろうと考えそのままにして置いた。この息子はアリサ国は認められないという嘆願署名活動を始めた。子爵以下でも5つ以上の署名があれば国王に嘆願出来る。誰も署名しないが嘆願署名活動の件は国王も知る事になる。署名活動を続ける中、息子は目覚めぬ朝を迎えた。もちろんお取潰になった。愚かな個人はこんな事をした。哀れなのは家族と使用人だ。

 愚かな国はアリサ国の南の国、アリサの故郷の国の西の国の更に西、西と南を海に面した国だ。この国の上層部はアリサ国には防衛の手段がないように見えたのだろう。南の国は宣戦布告をしてアリサ国に攻めいった。始めは攻め入ったが、懐の深いアリサ国は中々攻め込めない。遂に四方八方から攻められ全滅した。更に本国も攻められ滅亡した。アリサ国の一部になった。

 アリサ国は西と南を海に面した。アリサ国と故郷の国と西の国と北の国は強固に結ばれ、この大陸でも最大級の勢力になった。愚かな国は相手の実力も知らないで攻めかかる愚かな国の事だ。お陰で王侯貴族も軍隊も皆殺しにあった。4つの国をアリサ商会という絆で繋いでいる。

 各地でアリサのアンドロイドが働いているが、アリサ本人は、北の海の北側で、冬場にエリクサーを求めシードラゴンのリバイアサンや海竜ダライアサンを狙っている。目撃情報が幾つかある。冬場にしか、漁が出来るないので人々は海洋に出る。様々な見知らぬ生物に出会う。リバイアサンもダライアサンもそういった生き物の一つだ。リバイアサンの目撃情報は海洋の島の近くだ。近海泳ぎ回ったり氷の上寝そべったりしているそうだ。その島にアンドロイドを配置して見つけたら連絡するように命令した。

 3日の後だ。アンドロイドから連絡があった。転移すると島の近海を泳ぐリバイアサンがいた。アリサはリバイアサンを島に誘導するように伝えた。リバイアサンを下から海洋側から攻撃する。リバイアサンは体長40mほどある巨大なドラゴンだ。海中で仕留める事は至難の技だ。だから島に誘導する。リバイアサンは島に接岸した。リバイアサンの眉間に貫通魔法を放った。リバイアサンを収納した。

 これでエリクサーが出来る。何人の人が救われるだろう。あまり公にするのも躊躇われる。極一部の人に限ろう。

 アリサは製薬に邁進した。リバイアサンの素材は捨てるところがないほど貴重だ。出来たエリクサーを複製して備えた。国王陛下が第2王子を処刑したから気鬱で寝込まれる事が多いようだ。皇太子に国王にエリクサーを与えて構わないか尋ねた。皇太子は、

「是非お願いする。国王陛下はこの国に取って不可欠な人物だ。」

エリクサーの服薬が決定した。

 リバイアサンが手に入った。エリクサーが出来る。最初に国王陛下に服薬してもらう事になった。

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