表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
174/226

        174 アリサ 12

 転機が来た。第2王子のクーデターだ。第2王妃と祖父の侯爵にそそのかされたとは言え、明らかな反逆だ。

           174  アリサ  12


 この国に大きな転機がやって来た。第2王子派が集結を始めた。皇太子の母親は公爵だったが、第2王子は侯爵だった。皇太子はアリサ商会の紹介者だったし、アリサは今でも皇太子妃の診察や王子王女の読み聞かせをしている。何度か皇太子一家と食事を共にしている。アリサ商会は店舗も増やし外商も規模を増やした。系列の商店も増える。早くもアリサ商会は国の最大の商会になった。人件費も材料費も要らないアリサ商会に敵う商店はない。アリサ商会は賂は渡さない。アリサ商会に敵対する商人は他の貴族や役人を頼る。国王もアリサ商会に好意を抱いているようだ。別の人物を国王候補に上げて国王に譲位を迫る。

 第2王子は凡庸な人物だ。だから操り人形になる。自分の母親と祖父の侯爵の言いなりになる。国王が自分には興味がない事も判っている。何時の間にか兄と対立する立場になった。第2王子が優位なのは軍部を味方に付けたからだ。近衛兵以外は貴族の兵隊の寄せ集めだ。貴族を仲間すれば軍部も味方に出来る。

 第2王子派は着々と事を図る。皇太子も国王も気付かない。アリサは皇太子に面会を求める。皇太子に直接ではなく王子王女だ。スマホ機能使って時々王子王女に読み聞かせをしている。今回もその機能を使って連絡した。王子王女の報告を聞いて皇太子は愕然とした。直ちに国王に知らせ対応を協議した。事が王子王女のいう通りなら既に詰んでいる。取り敢えず第2王子を国王の元に呼んだ。第2王子は呼び出しに応じなかった。近衛兵に命じて第2王子、第2王妃、侯爵討ち滅ぼせと伝えた。国王、皇太子らは離宮に移り近衛兵に守られた。第2王子、第2王妃、侯爵は大勢の兵隊が居て、捕らえる事が出来ないそうだ。近衛兵の4倍の兵隊がいる筈だ。

 王子王女はアリサが侯爵達の首を取ってきても構わないし、国王や皇太子を守る側についても構わないと言ってきたという。取り敢えず守りについて貰う様に伝えた。

 間もなくアリサがやってきた。単身だ。皇太子が兵はいないのかとの問いにアイテムボックスに入っていると答えた。

 第2王子側に動きがあった。第2王子から伝令があった。第2王子を皇太子として、早急に譲位するならば命までは取らない。白旗を立てて降参しろだそうだ。国王は、

「第2王子らの謀反と断定する。アリサよ。その方の手勢で逆賊を始末しろ。第2王子と第2王妃と侯爵は出来れば捕縛せよ。」

場違いにアリサ商会と仕事着を着たアリサが、

「畏まりました。」

と言って駆けて行った。アリサは侯爵の館の近くでアンドロイド1000体を出して、敵兵と対戦した。敵兵は四万程度だ。ただ魔法を放って収納するだけだ。1体が40回繰り出すだけだから簡単だ。兵隊以外はどうするか特に指示は出していない。第2王子と第2王妃と侯爵は捕縛する様に言った。面識があるわけではないのでテレパスで判断するしかない。咄嗟の判断では難しいだろう。迷った時は足をぶち抜けと伝えた。

 アリサは国王に命じられて、討伐に向かった。第2王子と第2王妃と侯爵は出来れば捕縛せよとの事だ。面識がないため迷ったら足をぶち抜けと命じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ