表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
171/226

        171 アリサ 9

 島の最初の治療はお産だ。声を掛けた少女の母親が妊婦だった。ギリギリのタイミングだった。衛生の確保が問題だ。

           171  アリサ  9


 女性は唸り声を上げた。先ほどの少女が水をタライに入れて持って来た。もう一人、彼女の妹と思われる少女がついて来た。アリサは水のタライにアルコールを入れてかきまぜた。タオルで手を拭い2人にも同様に消毒するように伝えた。妹に母親の手を握り小さなタオルを口に噛ませるように伝えた。

 姉にはお風呂の温度でお湯を持って来るように伝えた。抗生物質を注射した。触診すると大分赤ちゃんが下りてきているのが判る。姉がお湯を持ってきた。良い湯加減だ。鋏をアルコール消毒した。タオルの上に置いた。頭が見えてくる。腹の上からサポートする。順調だ。少しづつ下りて来る。姉に母親に声掛けするように言う。姉は母親を励ました。

 頭が完全に抜けた。アリサは姉を呼び今からやる事を指示した。妹にはサポートをお願いした。緊張の走る一瞬だ。母親は大きく息をする。一気に身体が出てきた。アリサが赤ん坊を取り上げる。タオルを持った姉に預ける。臍の尾の切開だ。臍の尾を切開すると姉から赤ん坊を受け取り、背中をトントンする。

「オギャー。」

赤ん坊の誕生だ。お湯に入れて洗浄する。良く拭きタオルに包んで姉に渡す。経産婦の対応だ。後産も始まっている。身体を清拭しながら後産が終るのを待った。出血があるので抗生物質を注射した。後は汚物んアイテムボックスに入れる。赤ん坊も抗生物質を塗布したガーゼを当てた。タオルに包んだ赤ん坊を母親に手渡した。アリサは、

「元気な男の子ですよ。おめでとうございます。」

赤ん坊は乳を飲み出した。

 父親が入ってきた。小ざっぱりした服装だ。アリサは、

「元気な男の子ですよ。授乳が終わったら、抱いて上げて下さい。」

父親は、母親に感謝を述べた。2人の目には涙が浮かんだ。

 父親は母親から赤ん坊を受け取り、命名した。

 父親が部屋を出て、母親達に今後の注意事項を説明した。少し健康診断したが問題なかった。姉にカードを渡した。

「怪我人、病人が出たらこれで呼んでね。」

使い方を説明して席を立った。

「お母さん、なにかあったら呼んで下さい。何時でも来ますから。」

母親は感謝を述べた。

 部屋を出た所に父親が立っていた。父親は、

「感謝の言葉もない。これを受け取ってくれ。」

差し出したのは貴金属と宝石だ。お礼を言って街を離れた。

 拠点に戻ると拠点が整備されていた。上下水道完備で各種の部屋が整備されている。洞窟の中だが空調設備が整っている。火も起こせる。住環境も整ったのでアンドロイドを100体増やした。アリサの故郷の国の王都にも繰り出す。商品を複製するためだ。あらゆる国のあらゆる商品が複製される。

 海の魔獣の収納も活発だ。クラーケンは島の湾を根城にしている。クラーケンは水辺にいるので仕留め易い。次々と仕留め収納していく。クラーケンの根城は島の東側に多い。一つの根城を根絶やしにして土魔法で囲んで養殖場を作った。

 商品は全て揃った。いよいよ商会の立ち上げだ。

 クラーケンの捕獲は順調だ養殖場も出来た。各国の商品をコピーしている。商品は確保出来た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ