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       160 ミーシャ 3

 タクヤはある日天啓を受けた。知能を高めるお告げだ。志望大学を難関大学の医学部に切り替え合格した。

        160  ミーシャ  3


 島は全世界のアンドロイドの統括基地であり、アンドロイド等の生産拠点だ。島には大型コンピュータが設置されており、超高度アンドロイドや簡易型アンドロイドを管理している。

 ある国の学生タクヤが不思議な体験をした。タクヤは大学入試を控えていたが成績は良く無く3流大学の進学を考えていた。そんな1月のある日、間もなく私立大学の願書を取り寄せようとするある日、天啓のような物が響いた。

「私はあなたに力を与えます。あなたが思うように力を使いなさい。取り敢えずどんな大学でも入学出来ますよ。」

タクヤには信じられない。しかし、外国語がすらすら読めるし数学の問題も解ける。タクヤは志望を難関大学の医学部に変えた。結果的に国の最難関大学の医学部に入学した。こんな天啓を受ける人々が大勢いた。これはアンドロイドが人間と大型コンピュータのインターへースになり人間の知能を飛躍的に高めるために入試などには覿面に能力が発揮されるが、記憶力だけでなく理解力、応用力も飛躍的に成長するので人生の何時でも誰でもいいが、実感出来る入試の時、成績に自信がない者ほど強く天啓を感じる。医者だけでない。研究者、司法、行政、立法に携わる人々の知能を向上させる。ただし戦争や環境破壊を引き起こす事はしないという条件の元だが、各国で力を持つ人々が影響下に入るのは好ましい事だ。

 タクヤは10年後には優秀な外科医になった。ゴッドハンドと呼ばれるほどの困難な手術を幾つもこなし、大きな病院の跡取り娘と結婚して病院で業績を残した。病院経営は妻に委ね、外科部長として辣腕を振るった。新しい手術の技術を編み出し、革新的な医療技術を取り入れ、オリジナルな薬品や薬品の使い方を考案して病院の医療関係者の指導に当たり、学会て発表してノーべル賞に輝いた。タイトルは「染色体異常を軽減化する医療技術について」である。一定の薬品投与下で正常な染色体を増やし、異常な染色体を軽減する事に成功した。学会や有名誌に掲載して10年以上経っての受賞だが、もうその頃には、世界に名だたる名医になっていた。

 実は彼の画期的な医療技術は、患者自身から得た万能細胞を使うのだが、染色体異常だけでなく、臓器移植、手足の欠損まで完治させる画期的なものだが、初期に染色体異常患者の正常染色体を増殖させる事で、症状を緩和する事を発表してノーベル賞を受賞して以来発表は止めている。現実に腎不全や手足に欠損のある患者が完治しているのに発表されない。マスコミ取材は一切受け付けない。実際に受診した患者からの情報しかない。

 タクヤはマスコミ発表に踏み切った。どんな事をしてきたか。どんな事が出来るか。何故発表してこなかったか。

 50のマスコミ関係者に通知した。当日タクヤは壇上に立った。マスコミ担当者が注目する。タクヤは、

「私は万能細胞を用いて、再生医療を成し遂げました。もちろん万能細胞は自分自身のものですから、患者の負担もありません。」

タクヤは発表を始めた。

 タクヤは名医になり新しい医療にも取り組んだ。染色体異常の画期的な医療を始め、ノーベル賞に輝いた。

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