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         148 戦争 2

 戦争をしていないところに着陸した。人々の観察を続けいろいろ判った。マリエールはカップルに声を掛け一緒に食事に出掛けた。

           148  戦争  2


 観察して判った。肌の色は大まかに白と黒と黄色だ。同じ言葉を話しているが同じ肌の色同士で話している事が多い。白色の人間でもマリエールと同じ髪が金で目が青の者もいるが髪や目の色は様々だ。髪や目の色で区別している様子はない。肌の色で容姿が異り、数では白色の肌の者が多い。マリエールは同じ肌の色でも自分が彼らと容姿が異なる事に気付いて、白人に近づけた。学校制度があるようなので18歳の大学一年生の設定にした。既に少女ではない。言葉も理解して物陰から姿を現した。

 設定上の年齢近い男女の白人のカップルに声を掛けた。

「すみません、私ここに最近来たばかりで食事する所も良く判らないので紹介して欲しくて声を掛けさして貰いました。」

一瞬間が空いた。悪い間空き方ではない。男性はカップルの女性に気を使い、女性は奥手だ。男性はは女性の了解を取り、

「俺達も食事に行く所だ。良かったら一緒に来ないかい。」

マリエールは満面の笑みを浮かべて、

「いいですか。あなた達はこちらに来て始めての知り合いです。同じ大学に通う同級生はいますから知り合いが全くいないわけではないですけどね。」

カップルにはマリエールがとても美人に見える事がマリエールに伝わった。それが女性には気になり、男性にもそれが伝わるという微妙な雰囲気を作っている事が判った。しかも2人は付き合って半年だが、男性の気持ちが離れてきているというタイミングだ。マリエールは設定を話した。入学前で下宿も決めて今は一人で生活している。入学式には両親も来るがそれまでは頼る相手がいない。戦争で何処も慌ただしい。正直不安だという話しをした。男性が、

「一人暮らしで入学前だからね。世の中も不安だし気持ちは判るよ。でも国の中で戦争をしているわけではないし、入学すれば友達も出来る。きみは美人で社交的だから直ぐに友達が出来るよ。」

男性の言葉に女性が反応したが声には出さなかった。食堂に入る。席は2人の向かいに座った。

「私教育学部に入学しました。将来は高校の先生になりたいです。」

と話した。2人は別の大学の2年生だそうだ。それから戦争の話しをした。マリエールは田舎で情報がないと話した。

「西でも東でも激戦だよ。西でも東でも押され気味だと聞いたよ。」

そういった情報は新聞やテレビやラジオでは伝えられない。マリエールは皆んな不安がって居るけどマスコミでは伝えられないよねというと、

「マスコミには国民の不安を増長しないように報道統制が引かれているのさ。我々の話しは戦線から引き上げたものの話しさ。」

マリエールは大きな戦争があるのが判った。そして理解した。星を滅亡させる原因となる研究が始まっている事を。

「こんな戦争早く終わって欲しいですね。」

とマリエールが言うと男性は全くだと返す。彼は情報工学科だそうなのでコンピュータの話しをした。大型コンピュータはあるが計算能力はあまり高くない。ディスクトップ型のコンピュータもある。

 この国は東と西に大きな戦場を抱えいて、押され気味だそうだ。大きな戦争のようだ。星の滅亡の引き金になる研究も始まったようだ。

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