142 カトリーヌ゙の成長 2
カトリーヌ゙はアンドロイド10体を出して子ども達や職員達に事情を聞かせた。カトリーヌ゙は障害者施設、講演会場に向かった。
142 カトリーヌ゙の成長 2
カトリーヌ゙はアンドロイドを10体出して子ども達と職員の聞き取りを任せ、障害者施設に向かった。ここでははっきりとした暴力行為は確認しなかったが、職員の心ない言葉で傷づく入所者は多い。カトリーヌ゙は今回は言葉だけを発っした。職員の名前を伏せて事実だけ発表した。施設長にも適切な処分があるまで寄付はしないと伝えた。
宇宙問題研究会での講演は盛況だった。少し前まで通商関係もあったのに今はカトリーヌ゙を通してしか星間の関係がない。明らかに強者の国だ。今も関わるカトリーヌ゙への注目が集まる。
先ずこの星とマリエールの星との関わりに付いて述べた。
「この星とマリエールの星が直接関わる事はないと思います。マリエールの星の物は代行して私が提供出来ますし、この星の製品は私が納めます。」
次にマリエールの星の体制だ。
「マリエールの星では、不滅の存在が直接星を治めて居ます。いずれも強力な魔法を持ち、魔法で統治しています。不滅の存在は何人か居ますがマリエールは母星、移住星、火星の3星をジュリという不滅の存在と共同して統治しており、不滅の存在に絶対服従するするアンドロイドや簡易型アンドロイドを製造しています。統治といっても揺らるやかで、人間は3星で思い思い暮らして居ます。生産活動の盛んな移住星、研究活動の盛んな火星、観光の盛んな星母星。いろいろな星でいろいろな活動を人間はしています。」
そして軍事体制だ。マリエールの星では如何なる軍事力も人間が保有する事を許容していない。軍事力は不滅の存在だけが保有するべきで人間は保有するべきではないというのがマリエールの信念だ。違反者、関係者、その家族まで厳粛に制裁される。
聴衆はマリエールの星を住み難い場所と考えたようだ。カトリーヌ゙は聴衆に美しい景色を見せた。
「これは私が今見ているバーチャルリアリティの画像です。マリエールの星には我々にはない技術が沢山あります。良好な関係を築いて争わない姿勢を見せれば獲られるものは多いと思いますよ。」
マリエールの星と戦って勝てる見込みなど皆無だ。第1不滅の存在に絶対服従するアンドロイドはマリエールから貰ったものだし、カトリーヌ゙がマリエ―ルと対立すればマリエ―ルの側につく。簡易型アンドロイドまでも凶暴化して人々を襲うそうだ。何時もニコニコして可愛いらしい愛想のいい簡易型アンドロイドが人々を襲う事を考えるだけでも悍ましい。もはやカトリ―ヌ゙はマリエ―ルの手の内だ。
質問があった。カトリーヌ゙とマリエールが戦えばどちらが勝るかと。この星の英雄、敵星を滅ぼした強者、そんなイメージがカトリーヌ゙にあるのだろう。
「そんな事決まっているではないですか。マリエールがこの星を滅ぼそうと思った瞬間、この星の滅亡が決まります。贖う手立てはありません。我々はマリエールの機嫌を損ねぬようにしなければ怒りをかいます。相手は私の知る限り宇宙最強。私など蛆虫のような存在です。」
少しの誇張もないが、会場は静まり返る。
カトリーヌ゙は講演会でマリエールの星に付いて語った。質問で2人はどちらが強いか聞かれた。問題なくマリエールが強いと言ったら静まり返った。