141 カトリーヌ゙の成長 1
カトリーヌ゙は敵星に天地創造をかけてカトリーヌ゙の星とした。カトリーヌ゙は不滅の存在としてするべき事をしようと決意した。
141 カトリーヌ゙の成長 1
カトリーヌ゙は敵星に天地創造をかけてカトリーヌ゙の星と名付けた。マリエールが便宜上カトリールの星と呼んでいた星は元の名前に戻った。マリエールが移住星をカトリーヌ゙にマリエールの星と紹介したのと同じだ。カトリーヌ゙の星は人間が居住する事を想定していない。不滅の存在たるカトリーヌ゙、そのアンドロイド、絶対服従するアンドロイド、簡易型アンドロイドがその星の住民だ。人間はカトリーヌ゙だけだ。しかも不滅の存在は定期な食事や睡眠を必要としない。時空や物質から必要なエネルギーは常時獲られるのだ。突然そうなったのと、何時まで経っても王女だと言われるギャップがカトリーヌ゙を蝕んだのだろう。
しかし、マリエールの存在がカトリーヌ゙を大きく変えた。マリエールが不滅の存在の事を教えてくれた。自分以外にもカトリールのような存在がいてそれぞれ役割を担っている事を知った。カトリーヌ゙も不滅の存在としての自覚を持ち自分の出来る事をする事にした。
3ヶ月に一回定期的に、王族や星の幹部と懇親会を開くのも不滅の存在としての役割だ。カトリーヌ゙意や害意を持ったものは消滅するルールは残っているが遠く離れていると効果がで難い。いきなり現れて人間がバタバタ消滅するのも問題だから懇親会の前日から翌日まで滞在する。一月前からカトリーヌ゙のアンドロイドが滞在して通商や日程調整をする。カトリーヌ゙の星では複製が可能なので通商可能なものは豊富だ。簡易型アンドロイドのメンテナンスや改良もこの間に行う事が多い。
通商はほとんどカトリーヌ゙の星から移住星や母星からの物や資源を輸出する。輸入は単品買いなので金額は知れている。金銭はほとんど寄付に回されるので問題はない。
カトリーヌ゙前日の日程は養護施設や母子施設、高齢者施設や障害者施設と言った社会的弱者への寄付にあたってマスコミも交えた表敬訪問や宇宙問題研究会等での講演依頼がある。今回は養護施設と障害者施設への訪問。宇宙問題研究会でマリエールの星に付いての講演がある。養護施設は女子の養護施設が選ばれる。施設見学、声掛け、子どもの代表からのお礼、施設側代表からのお礼、カトリーヌ゙からの挨拶、懇親会の手順だ。障害者も概ね同じ流れだが障害者がお礼を言うのは難しい。施設の子ども達、人々にはカトリーヌ゙王女の王室としての務めとして説明される。まるっきりの嘘ではないが、王室が一施設を訪れる事はない。カトリーヌ゙がこんな訪問をするのは社会的弱者が何を思うか知るためだ。不当な扱いをされているとすれば放置出来ない。カトリーヌ゙は問題のありそうな訪問先を選ぶように伝えてある。始めに行った養護施設で衝撃的な事実が明らかになった。この養護施設では連日に渡って複数の職員が子どもに対して暴力を振るっているのだ。カトリーヌ゙は一人一人の子ども達にどの職員に暴力を振るわれたか聞いた。マスコミに職員の氏名も明らかにして施設長に対して適切な対応しないなら寄付はしないと言った。
カトリーヌ゙は3ヶ月に一回王族や星の幹部と親睦会を催す事になった。いきなり人消えても困るから、前日から来て施設訪問をする。養護施設でいきなりトラブルだ。暴力行為が行われている。