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        127 過去の世界

 過去で生きるのは転生に似ていると思う。別の世界で別人として生きる。結構難しい。

         127   過去の世界


 過去で生きるのは転生に似ていると思う。自分が転生した記憶は殆どないが、転生の事は知っているし自分が転生者だという自覚はある。だからこそ今の生活が転生のようだと思う。突然振って湧いたマリエールを割りと暖かく迎えてくれた。過去に来てまず始めに冒険者ギルドにやって来た。ここのお金はアイテムボックスの中の物を売ってある程度手にした。冒険者ギルドで登録するとからかいに来る輩もいる。暫くソロで活動している。冒険者活動は15歳からなので、変幻自在で15歳の外見にした。設定もある。テレパスして得た情報だが近くの村の出身で15歳父親が狩人で手伝いをしていた。防具武具も持っている。その設定で始めから討伐するのでレベルアップは速い。メンバーの誘いは多いが男やおばさんとチー厶を組むよりもソロがいい。

 2ヶ月でDランクまで上がった。順調のようだ。オークばかり狙っている。近辺にオークが多い事とオークを狩り慣れているからだ。そういうものではないだろうが、オークならば守る必要がない事を知っている。弱い魔獣だ。結構大型で2mから3mあるので足や腹を刺して屈んだ所を胸か頭を刺して絶命させるのが手順だ。

 大勢が狩りをしている場所は苦手なので、初日に転移点に選んだ点の近辺で狩りをしている。オークが多く大型が多いのでよほど自信がある人しか来ない。ソロで若年の少女がいる事に怪訝そうに見るものもいるが、戦い方を見て納得するらしい。納得はしないだろうけど強い事は判るらしい。なにしろ攻める事しかしていないのだから。ある日この狩り場には不釣り合いの少女達が現れた。簡易型アンドロイドの設定年齢よりも若いかも知れないと思った。簡易型アンドロイドは風俗も視野にいれているので18歳から20歳に設定する事が多い。簡易型アンドロイドが女性の年齢の基準である事がそれよりも年齢の低い女性が来る所ではない。一頭のオークに3人の女性が掛かっている。これは問題ない。しかしもう一頭のオークが掛かって来た。オークは別に連携を取る生き物ではない。単に美味しそうな生き物がいれば狙う。チンタラ戦っている彼女達が標的にされたのだろう。マリエールは目の前のオークを貫通魔法で仕留め。彼女達の救援に向かった。新たなオークを仕留め。彼女達の戦っていたオークを倒し収納した。

 彼女達を走らせた。坂の急な丘に登って広場で休んだ。

「あなた達にはあそこは危険地域だよ。あんな戦い方では沢山のオーク集まってきて八つ裂きにされるよ。」

マリエールは食事の支度をしながら、彼女達に苦言を呈した。彼女達は紅の翼、3人とも同じ村出身の17才のチー厶。マリエールも設定通りに話した。

「狩人の娘なら生まれながらの冒険者みたいなものだもね。強いの当たり前よね。仲間になってくれというのも烏滸がましいよね。」

マリエールは少し考えた。

「チー厶に入るのは抵抗あるけど、暫く一緒に行動するのは構わないわ。護衛依頼も受けやすいでしょう。」

紅の翼もDランク冒険者チー厶だ。

 マリエールは紅の翼と行動を共にする。気のいい友達が出来て嬉しい。

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