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        124 滅亡した星

 マリエールは滅びた星の地上に降り立った。核戦争で滅びて100万年経つ、マリエールは星の過去を見た。

           124  滅亡した星


 マリエールは赤茶けた大地を見下ろす。かってここが豊かな自然に恵まれた星だとは思えない。マリエールは星の歴史を読み解く、100万年前核戦争と環境破壊でこの星は滅びた。滅びる前、人間種の存在は数百万前からいるが明確な文明が現れるのは1万年前、中世風の社会が現出したのは2000年前だ。マリエールが来たのは、魔獣が居る冒険者の世界だ。武装して変幻自在で容姿を変えて冒険者ギルドに向かった。

 王都の最大の冒険者ギルドの筈だが閑散としている。冒険者登録をして理由を携わる。

「王都の北部のオークやオーガが急に巨大化、凶暴化して王都に攻め込もうとしているので冒険者達も王都の防衛にかり出されています。登録したばかりのあなたは対象外ですけど。」

どうにも現実味がない。

「オークやオーガの魔石を沢山取って来たら、私、英雄になれますか。」

受付嬢はこっくり頷いて、

「なれますよ。」

と言った。

 王都の北部に向かった。オーク達を見付け多弾各撃魔法を撃ち続け収納した。平原を埋め尽すようにいたオークやオーガは消えた。マリエールは王都の北門を守っていた兵隊達に挨拶した。 

「私は冒険者マリエール。国家の危機と思い、オーク達を殲滅した。国家のために役立でなら嬉しい。」

 いろいろな経緯があって13 歳の王女の側近になった。非常に美しく知的好奇心の旺盛な姫だ。今日は天動説と地動説の話しだ。

「マリエールはこの星が回っていると言うの。先日家庭教師の先生が天が回っていると教えてくれたばかりだわ。」

この世界では一般に天が回っていると信じられている。一部の天文学者が地動説を唱えて教会の異端審問に掛けられる。

「では王女様、実際にこの星の上空を見てみましょう。」

マリエールは王女を誘って、この星の1000km上空にいる。ゆっくり上がって来たので、そこから上がって来た事が判る。マリエールは、

「王女様、この星は丸いでしょう。この丸い星が自転をして地上からはあたかも天が回っているようにみえるのです。それから月もみえるでしょう。球にみえるでしょう。」

王女は頷いた。

「あなたが言っている事が全て正しい。あなたがこの国を治めるべきだわ。」

2人は元の部屋に戻った。出掛けた時と同じ時間に戻ったので回りの人には判らない。マリエールは念話で王女に話し掛けた。念話で話す事に王女は始めは戸惑ったが。最近は秘密の話しは念話でする。

「王女様、私はこの星の者ではありません。しかも100万年以上未来から来た宇宙人です。滅びてしまったこの星の在りし日のゆいがを見付けて自分の胸にしまいたいと思っやって来ました。何か成し遂げたいと思ってきたのではありません。滅びる星はどうやっても滅びます。しかも食い止める努力はその星の者がするべきです。私は心に刻むためにここに来ました。」

王女はため息をついた。

「ああそう。一応聞いておくけど、この星は何時滅ぶの。ついでにこの王朝は何時まで続くの。」

マリエールは少し辛そうだ。

「星は2000年後に核という巨大な火薬のようなもので滅びます。現在の王朝は300年後に北の国に攻められ滅びます。」

王女は遠い目をした。

 マリエールは王女の側近になった。マリエールは星が丸い事を見せたり、滅亡の時を告げたりした。

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