114 盗賊団討伐
リーダーは、討伐依頼のあったグレロという盗賊団の討伐を提案してきた。レンは賛成する。全員同意する。ビルはレンのイベントの延長と解釈する。
114 盗賊団討伐
盗賊団から身を守るには警察に頼るのが一番だろうが王都以外には存在しない。金があれば用心棒とか傭兵団に頼る手はあるが、一般の村人にそんな伝手はない。冒険者ギルドに依頼しても引き受けて貰えない。リーダーが見付けた盗賊団の討伐依頼はそんな中で依頼された物である。メンバーが集められ打診される。レンは苦い顔をしながら、
「王都外の治安の悪さは実感したわ。私達で役に立つ事があるならやりましょう。」
他のメンバーも同意した。ビルはビルの希望から逸れたのが気になったがレンのイベントの延長ぐらいにしか思わなかった。
「50kmほど離れた山村です。ここに書かれたグレロという盗賊団の縄張りでメンバーは村民よりも多い1000人です。ここがアジトです。ボスは一級犯罪人で賞金首が20人いる巨大犯罪組織です。アジトが一つの国のような存在です。アジト内にいる者は全て殺戮しても問題ありませんが、人身売買も違法で行なっていますので奴隷はいると思われます。困難な依頼の割りには報酬は少ないです。6人で1000人を相手にするのです。戦争と割り切って下さい。」
アジトにフライして、火魔法で建物を焼き払って、人々に魔法を放って収納を続けた。1000人を殺すのは中々面倒だ。武装した連中が出て来た。盗賊団の主力のようだ。空中から攻撃するメンバーに弓矢を放って来る者もいるが殲滅する。500人は収納した。主力と表にいるものはもういない。残りは主力の出て来た洞穴か。3つの出入り口が見える。レンとビルは一緒だ。ビルは、
「後方を頼む。先方は俺が行く。」
レンに気を使ったのではない。冒険の常道だ。並んで一斉攻撃、能力も特性も同じ冒険者チー厶は多分他にはない。全員一緒の時はリーダーもいて困る事はない。しかしばらばらの時はイニシアティブをとるものが必要だ。今回対人戦に不安があるレンでは無く、ビルがリーダーを務めるべきだ。
兎に角、人に魔法を放って、人も物も収納していく。悪人か善人かの区別はつかない。奥にいくほど良いものがある。強い悪人がいる。明らかに捕らえられている者もいる。若い女性だ。奴隷にされるのだろう取り敢えずそのままだ。殺していい存在だとも思えない。
最奥の広いホール着いた。既に戦っているメンバーがいる。我々も参戦した。酒を飲んで居る連中もいるが構わず討伐した。酒を飲む場女もいたが同様だ。明らかに捕らえられている者以外はアジトの住人だ。
ホールの制圧が終わり、奥に進む道に進む。6人一緒だ。脇の部屋は幹部の部屋らしい、賞金首と酒を注ぐ女がいる。最奥の部屋にはボスがいる。女も4人いる。全員収納した。その奥に部屋があるのが判った。隠し部屋だ。金銀財宝の山だ。食料武器等兵糧も多い。かなりの財宝と兵糧だ。その奥にも部屋がある。捕らえられた奴隷達だ。
先ず洞穴の入口を50mづつ塞いだ。ビルとレンが盗賊団の討伐依頼を出した村長に報告して、メンバーと捕らえられていた女性達が来る事伝えた。広場に転移陣を作り、女性達とメンバーを迎えた。女性達は30人だ。村の者も他の村の者もいるようだ。村長は女性達の話しを聞いて本当にグレロが滅んだ事が判った。
メンバーと解放された女性達は村にやってきた。村長は女性達の話しからグレロが本当に討伐された事を知った。