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        101 問題の整理

 人口減少問題は見守る事になった。60年後盛期の50%まで減少して下げ止まった。バージョンアップした簡易型アンドロイドはより人間を魅了するが人口はそれ以上減少しない。

           101   問題の整理


 問題は、アンドロイドが身近な存在になったという事だ。アンドロイド達は可愛いくて優しい。人間と殆ど区別が付かない。誰にでも愛想がいい。コミュニケーションも巧みで人間に好印象を与える。美少女のアンドロイドが自分に愛想良くしてくれる事に大きな衝撃を受ける男性は多い。営業スマイルではない。どんな状況でも対応は変わらない。その様に設計されているのだから。簡易型のアンドロイドはジュリの外見と同じ15歳の美少女だ。結婚適齢期の女性の外見ではない。簡易型アンドロイドは性的目的に作られておらずそういった機能もないので、性的な対象にはならない筈だがコミュニケーション能力の高さから夜の飲食店、スナックやキャバレー、パブと言った客とのコミュニケーション能力が問われる店で重宝されるのだ。あまりの愛想良さが仇になり簡易型アンドロイドに恋してしまう男性がいる。簡易型アンドロイドは市販している。使用途中の物でも購入出来る。女性機能を持たせる改造も可能である。安い物ではないが使用期間が原価償却されるからその価格で改造出来る場合もある。あくまでも商品なので使用期間が過ぎたら

リメイクして再使用する購入金額を支払えば記憶を残すサービスもある。姿は変わらないが、愛着を抱く事は出来る。あくまでも購入だが疑似的に結婚を演出する事も出来るサービスもある。現実の結婚に夢が持てる人間は少ない事の現れだろう。

 人類全体の人口の減少傾向にある事は統計的にみてもはっきりしている。この10年で全体では4%、母星で9%の減少は大きい。特に少子化が進んでいるのは問題だ。マリエールは、

「別に、人類が核戦争や環境破壊以外の要因で滅亡する事は止めるつもりはない。それにこれは価値感の問題だろう。簡易型アンドロイドと結婚したがるものばかりではないだろう。」

マリエールは呆れつつ、どうなろうと特に問題ないと言った。ジュリも本質的はマリエールと考え同じだ。ジュリは、

「基本的にはマリエール様と同じ考えです。しかしマリエール様と私が示した軍事以外の科学技術の奨励の結果がこれでは納得がいきません。」 

内閣総理大臣が中を取り持つ様に、

「一時な事かも知れません。ここで結論を出すには早計します。」

60年経って人口は下げ止まった。人口は盛期の50%母星は減り過ぎて残った人間を強制移住させてマリエールは地域限定の天地創造をを行った。ジュリは天地創造のそんな使い方を知って驚いた。

 母星は、歴史学、考古学、古代生物学の研究の場になり観光客用と併せ幾つのホテルが出来た。簡易型アンドロイドはバージョンアップして人々の魅了は強まる。ハード面もソフト面も魅力を増す。しかし人口はそれ以上は減らない。

 ジュリはマリエールに母星が消失して今後どうしていくのか聞いた。

「取り敢えずこのままだな。ここには母星の他に移住星も火星もある。私は母星の天地創造を決めて100年後に実施した。天地創造したものにはそれなりに責任があるのだ。」

マリエールはそんな事考えていだ。

 人口の減り過ぎた母星は残った人々を強制移住させて天地創造を掛けた。マリエールは100年掛けて天地創造を掛けた責任があるとジュリに言った。

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