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贖罪転生  作者: 望月白兎
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少女の英雄

読んでくれると嬉しい。

私は争い事が嫌いだ。


争いになるぐらいなら私は自分が悪くなくても、

頭を下げるだろう。


プライドなんて物は自分より強い相手には意味をなさない。


それが私の物心ついたときに初めて理解してしまったことである。


もし自分にも才能があったら、何か違ったのかもしれない。


そう考えたことだって何回もある。


けど現実はそんな簡単なものじゃない。


そう思ってからは、何時しか私は夢を見るのやめた。


だからせめて人の邪魔をせず、目立たず、普通に生きよう。


そう決めたのだ。


けど私は、見た。


()()()()()()()()()()()()


絶対にみては駄目な『希望(それ)』を、私はみてしまったのだ。


いつだって私にいや、人類(わたしたち)に『希望(それ)』見せてくれるのは英雄(あのひと)しかいないもの。



あの()()が今やってのけたそれは、誰にもできないのだ。


英雄(あのひと)を除いて。


刃物や砲撃よりも生物を傷つける魔術を、剣一本で無に還すその姿は、誰もが本で読み、連想し、憧れ、追いつこうとする。


だが誰も追いつけない。


誰かがつぶやいた。


「おい、あれって」


それは波のようにまた次へと。


「でもあれってただの言い伝えじゃなかったのかよ!」


「じゃあれは何なの!?」


その言葉に対して答え持ち合わせる者はここにはいないだろう。


人間自分の見たものしか、信じない。


逆に言えば見たものは信じてしまうのだ。


だって普通に考えて、いや普通に考えなくてもできないのだ。


そう、こんな芸当(ふざけたこと)ができる人なんて少なくても私は一人しか知らない。


「最善の英雄、アルカナ。」


でも彼はもう百年以上も前に死んでいる。


じゃこの光景は一体何なのだろうか。


今思えば、私はこの時すでに彼に(どく)されてしまっていたのだろう。



ありがとう!

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