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2.みんな、出世しすぎじゃない?

誤字報告、改善点の報告、よろしくお願いします!

評価、ブクマよろしくお願いします!

―――次の日、森にて―――

「と、いうことで、狩りをしたいと思います!」

「ちょっ、レティ様!?ピクニックじゃないんですか!?」

「あー、うん。ちょっと事情があってね、これからそのことについて話すから、叫ばないでねっ☆」

「は、はい。ん?んんんっ?なっ!動けない!?申し訳ありません、レティ様。周囲にお気を付けてくださいませ!」

「大丈夫。私が動きを止めてるの。だから、静かに聞いてね。」

「レティ様!?」

「昔々、ぶっちゃけると、300年前、私は、王女として・・・(以下略・転生魔法と、この森に来た目的について話しています。)




「・・・にわかには信じられませんが、状況が事実だといっていますし、レティ様のいうことなので、信じます。ですが、・・・なぜ昨日言わなかったのですか?その方が、私も安心できたのですが。」

「信頼できる人にしか話したくなかったのよ。だから、絶対に誰にも・・・たとえ、お父様であっても話しちゃダメよ。お願いね。あ、ティディアの愛称って何?」

「ディアです。転生魔法なんて存在したのですね。初めて知りました。」

「だって、私の開発途中の魔法だもの。・・・オーク50体ほどいるから法術のコツを思い出すために、私がやるわね。」

「え?どこにいるのですか?」

 ・・・ディアさん?あなた、私付きのメイドでしょ?主の半径500m以内の敵は把握しておかないとダメでしょ。覚醒前の私だったら、二人ともオークに雌として使われてたでしょ。・・・あとで、教育しよう。体術のついでで。ここはちょうど、丘になってるから、迎撃しようか。

「あと300mくらいよ。まだ手、出さないでね。"アイス・ロンド"」

 ドターン!!

「え?アイス・ロンドは上級魔法では?」

「見に行くわよ!・・・うわぁ」

「どうしまし・・・うわぁ」

 つい、言葉を失ってしまった。丘に上っている最中のオークに向けて放ったのだ。氷がぶっ刺さって倒れたオークが、後ろにいるオークを倒して、そのオークにも氷が刺さって転がっていく・・・。つまり、二人が見たときには、氷でつながっている50体ほどのオークが死んでいる、という図になっていた。

「ディア、これからなにするか、わかるわね。」

「ギルドに報告ですね!さすがに持って帰れないので、私、職員を呼んできます!」

「違うわよ!逃げるのよ!さすがにこれをやったのがバレたら、面倒くさいことになるわ!」

 二人は、王都とは反対方向に走り出した。



―――クレスト王国 冒険者ギルド王都支部にて―――

「依頼されてたオークジェネラルなんだが、氷の槍がぶっ刺さって死んでたぞ。あんな強力でたくさんのアイス・ランスは初めて見たぜ。多分パーティで殺したと思うんだが、だれか何か報告したやついるか?」

 この男はこの国のAランクパーティ「神速の(つるぎ)」のリーダーである。アイス・ロンドであったことには全く気づいていない様子であった。

「アイス・ランス?あれは、アイス・ロンドじゃないかしら?というか、あの強さは人間には難しい・・・。でもそれならエルフがやったってことよね。エルフが何も言わないなんてありえない。一体だれが?」

 ・・・一人だけ、少し核心に近づいた者がいたが、そのつぶやきは誰にも拾われなかったのであった。




「ハァ、ハァ。ここまで来れば、もう平気よね。」

「レティ様。あの中にオークジェネラルがいませんでしたか?相当知名度が上がると思いますが、本当に報告しないのですか?」

「オークジェネラルぐらいCランク冒険者でもソロでできるじゃない。気にすることはないわ。」

「・・・レティ様。今、オークジェネラルを倒せるのは、Aランクパーティですよ。昔って、そんなにボーダーが高かったんですか?」

「・・・それが普通だったのよ。今ってそんなに弱ってるのね。仕方ないわ。ほかにも試したかったんだけど、友達呼ぶだけでいいわ。ディア、ちょっと離れて。」

「何をするつもりなんですか?(訳:これ以上何もやらかしてほしくないんですが。)」

「だから、ちょっと大きい友達を呼ぶだけよ。生きてるはずだから。(訳:契約について調べるって、言っていたもんね。試さなきゃ。)

「ちょっと大きい?今のレティ様の基準ってどうなっているのかわからない以上、ある程度離れなきゃいけない?」

 なぜか、ディアがすごい勢いで離れていった。なんでだろ?そんなに離れなくてもいいのになぁ。

「ベルリア!リーシャ!ステフ!テテフ!ラファエロ!」

「なっ!?レティ様!その方々を呼び捨てにするなんて死にたいのですかっ!」

 ディアが何かいってるけど、みんな優しいんだよね。あ、みんな転移魔法使ってる。そんなに大きい歪み、作る必要あるかなぁ。さてと、"用意"しますか。

「みんな、久しぶり!フランレットだよ!今は、バイオレットって名前みたいだよ!」

「「「「「っ!レティ様、成功なさったんですね!」」」」」

「え?え?」

一人、全く状況についていけないディアであった。




――――――――――――――――――

「あっみんな集まったね~。じゃ、話をするよぉ。」

 今回集まってもらったのは、黒竜のベルリア、エルフのリーシャ、精霊のステフ、妖精のテテフ、天使のラファエロの五人?だ。

「私ね、転生魔法っていうのを作ってみたんだ。これはね、死んで300年後に、記憶を持って生まれ変わるやつなの。私が死んで300年後、生まれ変わった私が5歳になったとき、記憶を取り戻すんだけど、そのとき、みんなとした"契約"がどうなっているか、確かめたいの。みんな、お願いできるかな。」

「「「「「もちろんです!」」」」」

「みんな、ありがとう!じゃあ、今回の私の話は終わり!みんな話したいこととかある?」

「では、私から。この間のエルフの他種族や、ダークエルフとの関係の件ですが・・・」

――――――――――――――――――




「ふーん。契約はすべて消えているのね。ありがとう。参考になったわ。」

「え、契約が切れているのですか?では、もう一度!お願いします!」

「エルフよ。隷属契約ではなく意思疎通契約をまた結ぶのか?」

「?隷属契約に決まっているだろう。何を言っているのだ?」

「・・・ごめん、リーシャ。リーシャとラファエロは、意思疎通契約だとバレなかったから、その契約なの。私、誰かを奴隷にするのはいやで、ほかの三人はバレちゃったから仕方なく隷属契約にしたけど。」

「そうだったのですか!さすがレティ様。お優しいです。ですが!隷属契約でお願いします!」

「・・・わかった。でもみんなは意思疎通契約でいいよね。」

「「「「いやだ(ですよ)!隷属契約にしてください!」」」」

「・・・奴隷っていいものじゃないけど。まぁいいよ。」

「・・・レティ様。レティ様はご存じないかと思いますが、この方たちは、黒竜王、エルフの長、精霊王、妖精王、大天使様でいらっしゃいますよ?」

「みんなすごい出世したんだね!でも、それなら、私が5つの種族は自由にできるってことだけど、本当にいいの?一回、種族のなかで、話し合った方がいいんじゃない?」

「エルフでは、レティ様の死後、呼ばれた者は、隷属契約するよう、長老たちとの話し合いで、満場一致に決まりました。これからも、レティ様について行くと。」

「我ら竜種は、レティ様の世話になっているからな。反対する者は、ほかの竜種に殺される。」

「「妖精霊はみーんなレティ様の(しもべ)希望だよ!」

「そなたは、どの種族でも優しく接し、天使の病を治癒してくれたのではないか。天使の中で、レティ教ができてるくらいである。付き従いたいのは我ではない。」

「・・・最後のレティ教だけはやめてほしいなぁ。って、ステフとテテフはちょっとヤバイよ!?」

「そんな!エルフでは、国教となり、みんな信仰しておりますよ!」

「エルフの村に気軽にいけなくなってるじゃん!やめて!」

「「僕たちは当たり前のことを言っただけなんだけどなぁ。」」

 みんなの知能がおかしくなってる・・・。どうしよう。

「レティ様、そこの人間は誰なのだ?」

「あぁ、ディア、自己紹介。」

「は、はい。ティディアといいます。レティ様の専属の侍女でございます。」

「「ふーん。レティ様の新しい侍女なんだね。」」

「えぇ、前の使用人さんたちと、ディアと一緒に、今度、屋敷を作って、そこに住もうと思っているの。・・・前の使用人さんたちは、5歳前後で、記憶を取り戻していると思うの。私はちょっと遅かったけど。みんな探せるかしら。私のこのブローチに似た石を持ってるわ。多分、年下が多いと思う。」

「「「「「了解しました。レティ様」」」」」

「みんなよろしくね!」

「・・・この方々に普通に話せるレティ様ってすごいですね。尊敬します。」

こうして、森での用事は平和に?終わったのであった。

レティ「ねぇ、ディア。今日走って思ったんだけど、体力がすごい落ちてるから、明日から、森で毎日ランニングするわね。ディアも来てね。」

ディア「レティ様。近接格闘も極めるおつもりなんですね。頑張ってください。」

レティ「ええ。楽しくなりそうね♪」

ディア「私はちょっと疲れそうです。」

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