12.数学の授業・・・だよね?
誤字報告、改善点の報告、よろしくお願いします!
11 ちょっと付け加えました。
「え~、みんな、数学とはなんだか知ってるか?」
「はい!計算のことです!」
「惜しいな、グレン。ほか、分かる人、いるか?」
う~ん。分かるけど、"手抜き"しなくちゃなぁ。
「二人とも分かる?」
「数学って、足し算とかでしょ?計算以外に何がある・・・って、レティちゃんは知ってるか。」
「ごめん。私にはさっぱり。」
「「レティちゃんにもわからないことってあるんだ。」」
ちょっ、心外なんですけど!人間だもん、分からないことだってあるよ!・・・数学については知ってるけど。
「みんな、知らないようだな。数学とは、数の関わりについての学習だ。」
「先生も分かってないよ!」
「えっ、なんだレティ?」
ハッ。つい大声で叫んじゃった。いやね、先生が分かってないって、致命的じゃない?だからつい・・・。ハァ。
「私のお父様が、数学とは数および図形についての学問だと教えてくれました。」
「図形については、二年生でやるから、今は知らなくていいんだが。まぁ、それは完璧な応えだな。罠張っといて正解だったな。」
ニヤリ。
や、やられた!最初からそういうつもりだったんでしょ!おかげで周りからの視線がつらいよ!この学校は、身分と実力によって、5つのクラスに分かれてるんだけど、4組・・・下から2番目だからさ、知ってるなんておかしいわけなの。とりあえずごまかせたけど、もういや。
「嘘はダメだよ?」
ごめんなさい。リアちゃん、フレアちゃん。
「はいはい。授業続けるぞ~。」
ふ~。授業授業。あれ?何か睨まれてる。あの子は確か・・・(ウイーン)。
※レティの記憶の中で、個人情報を探し出しています。
見つけた。あの子はソフィア・ハリアロールさんだ。すごい名字だよね。ロールなのに髪の毛クルクルじゃない。残念。あの子に恨まれることしたかなぁ。私の記憶では・・・
ソフィア・ハリアロール
10歳。
ハリアロール子爵家の長女。
クラスで最も頭が悪く、子爵というだけで、このクラスに入れた。
標準の体型だけど、運動音痴。
うん、関わりたくない。これからもスルーの方向性で。私のクラス内の友はリアちゃんとフレアちゃん以外、いまのところ作らないよ!
「おい、バイオレット、聞いてるか?582÷3はなんだ?」
「あっ、え、えと、194です。」
あっ、全然聞いてなかった。あれ?手抜きするなら応える必要なかったよね?
「すごいなぁ、バイオレット。黒板にも書いてないのに、口頭で答えられるとはなぁ。
・・・。さっそくやらかしてしまったようです。しかも授業中だから逃げられない。ちょっと・・・いやかなりきついなぁ。
「すごいねレティちゃん。なんでできるの?」
リアちゃんよ、そんなキラキラしい目でこっちを見ないで!こんなのふつうにできるんだから!とりま言い訳を・・・。
「友達の家を手伝ってたから、四則計算はできるの。」
「四則ってなぁに?」
フレアちゃんか。
「加法・減法・乗法・除法のことだよ。」
「よくそれ知ってるね。」
いや、きみだれ?このクラスのひとでもないよね?
「ルーグさん!どうしてここに?早くクラスに戻りなさい!」
ルーグ?どこかで聞いたことがある、よう、な、あっ!
「あの、ルーグ第一王子様ですか?」
そう、第一王子だ。逃げたい。
「そうだ。きみと話したいことがあってね。ちょっといいかな?」
「ごめんなさい。授業中なので。」
即答だよ、即答!王子なんて、いやっ!
「きみが公爵家長女だって、バラすよ?」
脅しですか?耳元で話さないでください!
「分かりました。少しだけです。」
「よかった。ダナン先生、隣の部屋、借りさせていただきます。」
「あ、あぁ。」
ちょっといろいろありすぎて、頭の整理が追いつきませんが、第一王子とお話しするようです。第二王子と同類じゃありませんように!
「ふ~。まず、最初に、授業中に連れ出してしまって、申し訳なかった。」
わ、わぁー!ごめんなさい!数分前まで、アレと一緒にしてました!ごめんなさい!謝罪ができるなんて、素晴らしいではないですか!
「いえ、あの、頭を上げてください。」
「あ、あぁ。まず、自己紹介しよう。クレスト王国第一王子、ルーグ・クレストだ。この学園の2-1にいる。敬語はやめてくれ。」
「私は、平民の、バイオレットと言います。私ごときには敬語は使わないでください。」
「?きみは平民ではないだろう?きみは、クウェルト公爵家の長女のはずだ。」
「いえ、この学園では、平民として扱ってもらっています。ですので、そう名乗りました。ほかの人たちの前でも、平民として、扱ってください。」
「わかったが、理由を教えてくれ。昨日弟が、1組にヴィオラさんしかいないと騒いでいたのだ。幻のクウェルト家の娘に会えると思っていたのに、片方だけだなんて!とか言っていたのでな。どうか、頼む!」
「だから、頭を下げないでください!・・・私、卒業したら、冒険者になりたいんです。だから、貴族との関係を作りたくないんです。だから、最上位クラスに行かないよう、学園側には、能力だけで判定してもらい、手抜きしたんです。」
「そういうことか。だが、それは、きみの意思か?たしか、義母がいるんだよな。義母に強制されてるんじゃないのか?」
あ、本当に第二王子と違いますね。優しいです。というか、自分から出向いてる時点で、アレとは違うか。いや、ほんと、誤解してごめんなさい。
「違います。私は自分の意思で出て行きたいんです。」
「そうか。この話、弟に話してもいいか?」
「今日の昼休み、中庭に呼び出されています。」
「・・・!それは申し訳なかった。アレはそういうことなのだろう?」
「そうですね。1,2組から届いています。」
「きみは、中庭に行くつもりはないのだろう?だから、事情があって、身分を隠したい、とだけ話してもいいか?」
「確かに中庭に行くつもりはありません。第二王子様にはこういっておいてください。私は、貴族と関わりたくありません。ですので、もし、クラスがわかっても、絶対に関わらないでください、と。」
「ハハハッ。きみは面白いな。わかった。そう言っとく。その代わりに、一つだけ頼みがある。」
「なんですか?」
「きみと、こうやって、昼休みとか、話させてくれ。」
「謹んでお断りさせていただきます。」
「即答か!俺と関わることで、クラスの貴族と関わることはないぞ。それに、だれかにちょっかいをかけられることもない。」
「逆に、第一王子様と関わることで、見られていないときに、意地悪されると思います。私は、平民ですから。」
「どうしても、関わりたくないなら仕方ない。」
「ご理解いただき、ありが」
「きみのフルネームをクラスに言ってこよう。」
「やめてください!」
「じゃ、昼休み、生徒会室に来てくれ。友達も平民なら、3人まで連れてきていいから。弁当とか、購買のものとか、持ってくるように。あと、俺のことはルーグと呼んでくれ。よろしく。」
「よろしくお願いします。」
こうして、地獄の招待を受けたのであった。アーメン。
って、そういえば、なんでこの人、私が4組にいるって分かったんだろう?調査が必要かな?
リア 「どういうお話だったの?」
レティ 「昼休みに、生徒会室に来てくれっていわれたの。友達連れてきていいって言われたから、二人とも来て!お願い!」
フレア・リア「いいよ!(レティちゃんの頼みなんて、お願いポーズのレティちゃんが可愛すぎて断れないよ~!)」
レティ 「ありがとう!(二人とも優しいなぁ)」
フレア・リア「ふふふ。(可愛すぎて笑みが抑えきれないぃ!)




