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0.おとぎ話

後日入れました。

「おとうしゃま~!これ、よんで~!」

「あれ、レティ?これは・・・この国の英雄、フランレット様の絵本だね。これ、実話だから覚えようね?」

「うん、がんばる~!」

「じゃあ、話そうか。」

 

 300年ほど前に、クレスト王国に、フランレット・クレスト様という、王女様がいました。


 その方は、双子の姉で、双子は当時、疎まれていました。


 ですが、そのフランレット様は、妹様である、フランリリー・クレスト様を女王とするため、3歳のころから、ありとあらゆることを学習しました。


 礼儀作法から、護身術、話術、剣術に至るまで、完璧に覚えました。

 

 ですがある日を境に、王城を抜け出すようになります。


 それは決まって、週に4日間でした。


 フランレット様は、その間、冒険者、商人、王宮侍女、貴族のメイドなど、多くのことをやっておりました。


 その結果、周辺国との友好な関係を築くことができました。


 フランレット様が偉業を成し遂げるたび、その報酬を、フランリリー様を支持し、即位する気のないフランレット様を支持しないように、というお願いに変えていました。


 フランレット様が成し遂げた偉業とは、スタンピードの消滅、飢饉の中で死人ゼロ、国際的に被害に遭わせてきている盗賊の討伐など、とてもただの冒険者、商人として見られるようなことではありませんでした。


 ですので、相手国も、フランレット様に感謝をし、欲求を飲み込んだのです。


 そして、いろいろな国から引き抜きの誘いが殺到し、結果、王城に帰っていることが判明し、フランレット様本人である、ということが明かされてしまいます。


 しかし、フランレット様はそういった世間の評判や期待を気にせず、自分が見つけた困っている人を、その後も助けました。


 その後、アンクジェット領で、魔族の侵入にアンクジェット領の騎士団が気づかず、殺されてしまいます。


 そのときも、自分の命を犠牲にし、魔物、魔族を消滅させ、周りの人を回復させたそうです。


 以後、フランレット様はこの国だけではなく、様々な国で崇拝されています。そして、フランレット様に忠実に仕えていたものは、口をそろえてあることを言ったそうです。


"300年後にレティ様は再び生き返る。そのときまでに、この世界をもっとよりよいものにしなければ。"


 当時の女王や、次代の国王はそれに忠実に従いましたが、現在は、王家を中心とした独占政治が行われています。


「よくわかんな~い!」

「そうだな。絵本だが、これは子供に読ませるものではないと思うな。」

 そう言って、この本を、レティ・・・バイオレット・クウェルトのメイド、ディアに渡した。

次話から後書きに余談登場!

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