王城でのお茶会 15
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フィリアが第一王子に促され、移動しようとした時であった。
突然辺りが暗くなったかと思い顔を上げるとそこにはグリードがいた。
「グリード!、、え?、、あれ?みんなどうしたの?」
周りの皆が静止している。
それはマネキンのようで、恐ろしく感じる。
「一時的に魔法で時を止めた。フィリア。このままではまずい。このままいげは、池のあれは処分され、お前は国王に囲われる。」
その言葉にフィリアは目を丸くした。
「え?、、なんで?」
「魔法を使ったのだろう。下手をすればお前の魔力の多さ、そして聖魔法を使えるとバレるかもしれない。」
フィリアは固まり、顔色を悪くする。
それを見て、グリードは言った。
「一部の記憶を魔法で変換してはどうだろうか。フィリアは溺れ、助けられた事にするのはどうだろう。」
フィリアは頷いた。
「そうね、、、でもネックレスが。」
記憶を変換させるにしても、ネックレスがあっては辻褄があわなくなる。
フィリアは動きを止めている第二王子を見た。
第二王子はネックレスを大事そうに抱えている。
「第二王子だけを、グリード動かせる?」
「得策ではないぞ?」
「だって。仕方ないわ。」
グリードは諦めたかのようにため息をつくと、指をパチンと鳴らした。
「ぅお、、、え?」
フィリアは第二王子ハロルドと向き合った。
「殿下。もし、殿下がそのネックレスを持っていたいと思うのであれば、私に協力していただけませんか?」
ハロルドは周りの時が止まっているのに気づき、顔を強張らせた。
フィリアはこのまま国王に話し大事にしたくないと言った上で、記憶を変換する事を伝え、自分の事を内密にしてほしいこと、事情は聞かないことを約束させた。
ハロルドも、ネックレスを手放したくはないし、あの池にすむ者を処分されては困ると判断し受け入れた。
フィリアはにっこりと微笑み、手を差し出した。
「交渉成立ですわね。」
ハロルドもおずおずと手を握り返した。
「あぁ。」
「それでは、記憶を変え、時間を戻しますよ?」
グリードの声にフィリアは頷いた。
ハロルドは、慌ててフィリアに言った。
「このネックレスのこと、本当にありがとう。時間が戻ればもう話すことは出来ないだろうから今言っておく。これから先、君が困った事があれば力になると誓おう。ありがとうフィリア嬢。」
フィリアはにっこりと微笑んだ瞬間、時間が戻る。
時間のずれが一瞬おこるが、第一王子がハロルドに話しかける。
「ご令嬢も無事でよかった。ハロルド、お茶会へもどろう。」
ハロルドはネックレスをポケットの中で握りしめ、一度フィリアに目線を向けて頷いた。
「はい。兄上。」
その後フィリアは医師の診断を受け、着替えを済ませると王城を後にした。
フィリア初めてのお茶会はこうして幕を閉じたのであった。
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