『彼女らのメシがマズい100の理由』を片手に語る
さて、一日に三回も紹介してしまってはストックが足りなくなってくるのは当然として、まぁそんなことは気にせずに紹介していきましょう!
はい! 今回紹介したいのがこちら!
『彼女たちのメシがマズい100の理由』
三回目ということでもうわかりますよね?
こちらの作品を知っている方、いますか?
有名ではありませんが、とりわけ知らないという方も少なくないのではと思います。
ところで、みなさんは料理できますか?
まぁ、『できる』という言葉ではどこからが『できる』と言えるのかとなってしまうのですが、そうですね……。レシピを見なくても何品かは特段美味しいわけでなくても、普通に自分が食べられる分には料理を作れますか?
お恥ずかしいお話、私は料理をあまりしたことがなくてですね……。
そんなことはどうでもいいのです。
今回紹介したいこちらの本!
タイトルに騙されてはいけませんよ!
先ほどの私の定義をただただ読んでいた方、気を付けてくださいね?
その定義に従うと
彼女らは料理ができますよ!
――ならあれだろ? 料理はできるけど冒険しちゃって失敗的な感じだろ?
と言った方、違います。
堅実な料理を彼女らは作って、彼女らは料理ができるんです。
…………先ほどの定義、一緒に読み返しましょうか。
『レシピを見なくても何品かは特段美味しいわけでなくても、普通に自分が食べられる分には料理を作れますか?』
『普通に自分が食べられる分には料理を作れますか?』
『自分が食べられる分には』
『自分が』
……もうおわかりでしょう?
先ほどの定義に従うと、彼女らは料理ができるということなんですね。
だって、彼女らは自分達では「美味い」と思っていますからね。
彼女らのメシは主人公、他の者達が食べて初めてマズくなるわけです。
おっと、間違えた。
一人だけ、どんな料理を食べても美味いと感じる人がいました。訂正しますね。
誰かまでは教えませんよ、それは食べてからのお楽しみです。
というわけで、もうあらかたわかっていると思いますが簡単な作品紹介をしましょうか。
主人公――愛内葉介には成績優秀・品行方正の幼馴染み――香神紅緒という幼馴染みがいまして、この幼馴染みがメインヒロインなわけです。
いや~、それにしても。成績優秀・品行方正と聞くだけでなぜでしょう? なろうの異世界転移系を最近はイメージしてしまう。あ、もちろん、この幼馴染みは超がつくほどの美人です。余計になろう感が漂いますね。
それは余談として。
冒頭に外国人の従姉妹――リリィ・アップルガースが家にホームステイすることになってから、主人公の地獄の日常が始まるわけです。
知っていると思いますが、マズいにもいろいろ種類がありますよね?
甘すぎる。
苦すぎる。
辛すぎる。
油すぎる。
臭すぎる。
熱すぎる。
生すぎる。
等々……。
この一冊で何種類もの不味い料理――通称マズメシが登場するんです。
私が一番好きなのは三巻ですかね。
この巻の料理は言うなれば
『ムシすぎる』
――蒸し?
いえ、虫です。
虫って美味いんですよ。食べたことありませんけど。
私、大の虫嫌いなんですが、作品中に出てくる虫料理。想像しただけで、顔が真っ青になりました。
あまりの自分の脳内クオリティに一度本を置くほど。
個人的にも好きなキャラクターだったんですが、料理はある意味最も嫌いだったわけで、作品中でも言われているんですよ? そんな感じのこと。
他の人と比べて比較的いろいろ安全なキャラクターであっただけ……。
――何のこと?
さぁ……、何のことでしょうね?
そろそろまとめといきましょうか。
こちらは全部で六巻と今からでもすぐにさくさく読んじゃえます!
賞味期限はございません!
近くのどこかの本屋にきっとあるはず。
甘々で、ギッタギタの、辛々のラブコメが詰まっている。
風邪を引いて現在辛いあなたは必読! おまけとして、風邪を引いたときの完璧な対処方法も書かれています!
これを食べれば元気百倍! 病は気から!
効果がなくても続けていれば、きっと起き上がれる!
身体が元気を求めるさ!
さぁ、皆さん手を合わせて
いただきます!
注釈:いい子は絶対に真似しないでね? 召し上がってはいけないメシもあるってことさ。