『嘘と詐欺と異能学園』を片手に語る
お久しぶりです。
長らくお待たせいたしました。読んだラノベもかなり溜まってきて、いくつか忘れてしまいました。
職に就いてからも欠かさずいろんなラノベを読んできた私ですが、やはりラノベを読んでいると自分の原点を思い出すようです。
例えば、かつて授業中にラノベを読みすぎて、国語の時間に音読の際に独特の読み方をしてしまったあのとき。
先生から「何読んでいるの?」と聞かれ、ラノベのタイトルを答えてしまい、地獄と化したあの教室。
隣の席の子からラノベをきっかけに仲良くなり、友達ができ、そして最終的に恋人までなったとき。
……なんて。
まぁ、一つ以外は嘘っぱちです。
さて、嘘というのは、バレなければ真実にもなる。
虚言癖という病気のような、そういう性格の人がいますが、そういう方って悪といえば悪なんでしょうが、別にそこまで嫌うほど悪でもないんですよね。
前に聞いた話です。
たしかに始まりは一つの嘘だったのかもしれないですが、それを言い続けている内にだんだんとその人の記憶では、本来なかった記憶を保管してしまう、っていうことが実際あるみたいです。
そしてそれはいかにも特別なことのように思えますが、意外と身近にもありふれていて。
あるハリウッド俳優とかは、悪役の演技に没頭しすぎて鬱になってしまい、そのまま……なんてこともあったみたいですね。
話は戻して。
嘘と詐欺。
これらは一見して似たような意味合いを持つものですが、私の中では、嘘は事実で、詐欺は騙す目的を果たす、というように定義します。
嘘というのは、意図的に行うものもあれば、偶然そうなってしまったこともあると思います。
宿題をやったと思っていたら、実はやっていなかった、とか。
自分の中では本当にやっていたように思っていても、事実だけ見たらやっていなかったわけで、嘘という事になります。
片や詐欺は、相手を騙し、自分に利益をもたらします。
騙すというのは嘘はもちろんの事、あえて情報を伏せたり。あとは何かしたように見せて、実は何もしていなかったり。その逆も然りですね。
この作品を読んでいると、意外と嘘には気付けるんですよね。
まぁ、何かやったんだろうなぁ、とか。
あ、たぶん今騙したな、とか。
けど、その先の詐欺までなかなか読み取れない、それを楽しむ作品だったって感じですね。
『嘘』の行動は結構わかりますが、『詐欺』の行動は読者をギリギリまでわからせない、そんな作品だったかと思います。
久し振りのレビューで、うまく言葉が見つかりませんでしたが、こんな感じで閉めます。
※超一流の詐欺師は、相手に騙された事にも気付かせないらしいですね。




