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プロローグ

『超爆盛り極辛煉獄ラーメン。三十分以内に完食した方には十万円進呈』


 今まで幾多の挑戦者を屠り、払い除けてきた、昇竜軒自慢の必殺メニューである。

 全国の名だたる大食い自慢たちを持ってしても未だ攻略されず、テレビで良く見かける有名フードファイターなんかにも「あれはラーメンなんかじゃない。丼に入った悪魔だ」とまで言わしめた、まさに伝説の一品。


 ――これは、私のすべて。


 すみれは出来上がったラーメンをトレイに載せ、厨房を出た。

 二十玉分の麺。

 クリスマスツリーの如く積み上げられた大量の具材。

 そして、注がれてもなお激しく煮立っている赤黒いスープを湛えた特注の巨大な丼は、さながら魔女の大釜を思わせる凄まじい様相だった。


 ――そう。これが、私のすべて。


「お待たせしました。ご注文の超爆盛り極辛煉獄ラーメンです」


 ――受け止めて。私のすべてを。


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