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ムカつくあいつ。  作者: 海輝
2/2

意味分かんない



バレンタイデー当日



「ふぁぁぁーーー」

あー眠い。ほんとまさか夜中の2時までチョコ作るのにかかるなんて…自分の不器用にびっくりだわ。

クスクス

「おっきいあくびだね。」

「頼!!!おはよー♪」

「おはよー。今日はいつもにまして眠そうだね?夜更かし?笑」

「チョコ作ってた!はい!頼の分!味の保証は無いんだけど…良かったら食べて?汗」

「嬉しい!ありがと!」

「まぁー頼のことだからたくさんもらうんだろーけどさー」

「そんなことないよ?なんか俺とっつきにくそうな人みたいだからさー」

「どこが?こんなに優しい人いないのに!女子は見る目ないねー」

「亜矢も女子でしょ?」

また頼がクスクス笑ってる。

「ほんと頼ってよく笑うよね?ウチそんなおもろいこと言ってないよ?」

頼がびっくりした顔で言う。

「俺、笑ってるの?笑ってるのは亜矢が魅力的だからでしょ」

ドキドキした。

頼はほんとうにカッコいい。その顔で笑顔で褒められたらドキドキしてしまった。

「ど、どこが!全然モテないし」

「あれ気付いてな…

「頼!!!!あ、後、亜矢!」

いきなり会話に修輝が入ってきた。

「ちょっと、邪魔しないでよ!!!頼、今の続きなに?」

「もーいいよ。対したことでもないしね♪」

なんだったんだろう…。

「頼。その持ってるのチョコ?」

修輝がチョコを指差して言った。

「あーだよ。今さっき亜矢からもらった」

「亜矢、俺には?」

「ないよ?」

「は?」

その時、チャイムの音がした。

「あ、やば!急がなきゃ!」

ウチら三人は急いで教室にむかった。


放課後までには部活の人達にも麗奈にも配り終わった。

「あぁー疲れたぁー」

教室には誰もいなかった。

ふと窓に目をやると、なんかいつもよりカップルで帰ってるのが多い気が…

皆、頑張ったんだなぁー。

恋愛には興味ない。だけど、恋愛の為に頑張る女の子達は応援したくなるし、カップルを見ると羨ましくなる。でも、しばらくは恋愛はいいやぁー。

もう辛い思いなんてしたくないもん…。

ガラッ

教室のドアがあいた。

「亜矢じゃん。」

「修輝。なにしてんの?」

「ん、ちょっとな」

あ、これは…

「告白でもされてた?ニヤニヤ」

修輝の顔が一気に赤くなる

「当たりかぁーニヤッ OKしたの?」

「断った。」

修輝はバスケ部のエースで顔もカッコいいからモテる。なのに付き合わないんだよねー。

チャラ男のくせに

「修輝って誰とも付き合わないよねー。好きな人でもいんの?」

「そういうお前はどうなの?好きなやつとかいんの?」

「えーとー…そんなことよりチョコ何個もらった?笑」

「あ?知らねーよ。数えてないし」

「さすがチャラ男」

「おまっ…もーいいや…。

ってお前からもらってないんですけど?」

「え、ないよ?朝も言ったやん?」

修輝の顔がだんだん怖くなっていく。

「なんで?」

「え、言ってたでしょ?修輝にはあげないって?」

「は?意味わかんねー」

え、なんでこんな怒ってんの?たかがチョコじゃん。

「なんで、たかがチョコでそんなおこんのよ」

「もーいい。」

修輝が教室からでていった。

は?意味分かんない。もやもやとしたものが心に残ったままウチも教室からでていった。





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