鎮星歌
世界を愛しても
世の中はいつも無常すぎて
祈りも贄の血と肉も
飲み込まれては流される
星を包み抱く
幼い純白の神の子は
溶けてく雪の指先に怯えて震え
灰の空を仰いで
夢馳る今を知らない恋人は
虚無の永久を誓い笑う
私が今いなくなって
体裁以外に私を探す理由があって?父さま。
私が今悪いことして
プライド以外に私を匿う理由があって?母さま。
私が今全てを消して
私以外を無くしちゃうことに何か文句があって?神さま。
愛故?
私のため?
世界のため?
笑わせてくれる
アクリルの泡のような
鈍く彩られしこの世界
醜き真珠
朽ちたオニキス
純白は犯される
墜ちた花びらを憂う
愚かなあの少女はだぁれ