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世界

作者: 夏透


世界



風に吹かれなびく

儚い花々よ


淡い白が流れていく

深い青の空よ


静かに降ろしきる

雨の微かな音よ


電子の画面を眺め

それらに目を向けない

無情な人々よ


風に吹かれても

雨に打たれても

空が染まっても


何も気付かぬ人々よ

冷たい電子の画面より

静かに見ていたいものが

沢山溢れているということを

私は今日も歌うのだろう

だれも聞きやしないのだろう




終わりに咲く花が

天から降る光が

空を裂いて

次の世界が見え始めた

あの山も 海も

桜の並木道も

空に飲まれ

闇も光もない世界へ

風の呻き声が

波のざわめきが

世界に反響して消えた

僕ももうすぐあの

明るい空とひとつになる






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