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冒大付属の磁力使い  作者: 高瀬義雄
第0章 プロローグ
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最終話 辺境育ちの磁力使い

ぶっちゃけると相性差ではあった。

相手がたまたま水魔術を得意としていて場所を水浸しにしていたからこそ勝てただけである。


魔力にまだ余裕はあるがあれが避けられていたら流石にこちらの勝ちの目はもうなかっただろう。


「いやーいい勝負だったよー。あの竜人が完敗だって認めてたんだから誇っていいよ。ライルデン教諭があんなこと言うの珍しいんだよ。さらに理事長のお墨付きだしね。」


(ていうかあれ以外にもう切れる札なかったし本当にギリギリだよ。)


「おめでとう。詳しいことは後日郵送するからそれに書類を書いて送ってね。疲れてるだろうし今日はもう帰っていいよー。」


お言葉に甘えてさっさとトンズラする。VRとはいえ久し振りに本気で戦ったのだ。


魔力や集中力含め凄まじく消耗している。

そういえば例の彼女は姿が見えないがどこかに行ったのだろうか。


まあ今日はもう帰って寝よう。それ以外の事を考えられないくらいには疲労困憊であった。


その頃アリアは非常に面白い物が見れて大満足だったが逆に自分も昂ってしまい家に着いた途端、最新式のVRマシンを引っ張り出してずっと暴れ尽くしていた。


(あんなの見せられたら流石に戦りたくなってしまいますからね。)


麻宮航平という名前だったか。

もし願うなら一度戦ってみたいと思う。

乙女でありながらやはり根っこの所は戦闘種族であった。


一方その頃竜国ーー


「私だ。何負けたのか?仮にも軍籍が内定しているものだぞ?••••••ライルデン教諭が認めたのか。

珍しいこともあるものだ。そうかならばいい。また頼む。」


通話を切るとディルク・シュヴァルツ・エリストールは自身の懸念が杞憂に終わったことに胸を撫で下ろしていた。


(そもそもリーナ氏の知り合いだったか。全く情報がなかったのとタイミングが悪すぎたせいで誤解してしまうのも無理はない。)


自身がスポンサーの高校とは言え可愛い一人娘が異国に行ってしまったのを見ると寂しさを感じざるを得ないようである。


世の中の父親は大体こんなものらしい。それが文字通りどこに出しても恥ずかしくない、

自慢の娘であれば尚更である。


(まあ何かあった時の備えはある、やることは山積みだ。いい加減仕事に戻らねば。)


モニターに情報を投影し、自分の頭の中でパズルを組み合わせていく。


(辺境か。龍国や海洋のような人類未踏地域に限らず、人類が未だに支配しきれていない地域では魔物どころか幽霊も多いと聞く。

今は動けそうにないが龍国に関しては神龍様の許可を得て探索することは可能か。

軍閥の影響を考えるとコキュートス様の支配領域のみだろうがな。)


(麻宮航平•••か、あの娘にとって良い影響を与えてくれると良いのだが。)


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