6 勇者ご一行様がワシントンに呼ばれる。
<聖一が帰って来たって!> <黒の勇者だろう。よく今まで【返品】されなかったものだ> <太ったなあ> と、騒がしくなっていた我が家・・
実は【召喚された勇者】は、これまでの7年間に何人か異世界から【返品】されて、地球に戻って来ていたそうなのだ。
父親は「政府から極秘と言われていたので、お前にも話さなかったのは悪い!」と言う。
もう一度 【帰還勇者】について説明すると
白の勇者 【ダニエル】アメリカ人 男性 (バイセクシャル)
水色の勇者【シルビイ】フランス人 女性 付き合っている
青の勇者 【ジョジョ】台 湾 人 男性 同 上
赤の勇者 【サーシャ】クロアチア人女性 付き合っている
黒の勇者 【五十嵐聖一】F道民サーシャさんと付き合っている
という話であり、旅の途中で【死亡】した者らは、異世界に残った兄達から「死んだ!」と思われていたらしい。
5名の勇者らは、返品された召喚勇者らを見たとき・・<お化け!> <成仏してね>等と、大声を出して腰を抜かしたと言う。
ワイワイ騒いでいる仲間を見ながら、昔はあんなに【嫉妬】していた自分が今は素直に勝利を喜べる事に「我ながら大人になったのかな」と少し安心する俺だった。
+++++それからどうした++++++
翌日から・・・<パチ パチ> <パシャ パシャ> とは成らなかった。
今回の帰還については政府も事態を重く受け止め【箝口令】を敷いたらしい。
「家の農場は【エリア56】と呼ばれているそうよ!」と嬉しそうな母。
その後、【知人半島】【ノフォーツカ】などの観光を楽しんだ勇者らは【男満別空港】から【新億千万空港】経由で【ワシントン】に行かされたそうだ。
先日慰問に来た【返品勇者】も、役人と一緒にアメリカに連れていかれたそうだが、帰って来たところを見ると、監禁→解剖!などという事は無い様子なので安心した。
兄一行のアメリカ行きに際して、俺はと言うと・・・「政府の役人には合わない方がいい」と言う勇者・両親の意見により、会社に復帰することになった。
帰り際にみんなから
〇ダニエル「君が来たら何色の勇者にだっただろうか。どんな色でも僕は仲間として助け合っただろう」とアメリカン勇者らしいコメントをくれた。
〇シルビイ 「お兄さんとはソリが合わなかったけれど、あなたなら助けてあげても良かったわ」何があったのだろう?
〇ジョジョこと徐 徐福さんは「お兄さんと口論になったことが多かったが、君となら協力し合えるきがする。困ったことがあったら連絡してね。シルビイと一緒に助けにいくよ」何があったのだろう。
〇サーシャさんは「要件が終わったら、セイイチの実家に戻るから、よろしく」つまり俺の義姉になる予定なのだろう。
と、言う風な前向きなコメントをもらったが・・<やはり召喚されなくて正解だった?>兄に対する嫉妬心よりも【安堵】のほうがウェイト多くなっていた俺だった。