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11 世紀末戦士となる小学生の勇者たち。

私が生まれた世界は【アズガルド】と呼ばれていた。

大国が小国を攻め滅ぼし、また別の大国に滅ぼされる・・そんな地獄の様な世界で私は【王子】として生まれたのだ。

ブリンナー・フォン・モーブと言うのが私の本名だ。

毎日毎日、敵を殺す訓練を繰り返し~そして私は勝った。勝ち続けた・・


そして【最後の決戦】と言われた帝国との戦いにも勝った。


だが私の心は限界だった・・<ピコン!レベルが100を越えました創造神と面談が可能です>と言われ・・白い部屋に私は居た・・


「その方、何か望みはあるか?」と聞かれたので・・「私をこの世界から連れ出して下さい!もう殺し合いは沢山だ!」と言うと・・


「日本に来ていたのですか?」と聞く俺に・・「いやペルーの山の中だったよハハハ」と言うオジサン。


また「神から勇者?として【言語文字】【アイテムボックス】【鑑定】等をもらったおかげで、世界中何処に行っても大丈夫だった。アイテムボックスに入っているのは月刊ムーニー位なのだがね」と言う


俺はギフトが気になって・・「しまうちびと?はどんなギフトなのですか」と聞くと・・


「自分が【フラッグ】を立てた【島】というか・・複製と言うか・・アイテムボックスとは別の時間の流れている空間に【好きな島】を1個だけ作れるギフトだった」と言うと・・


<しまんちゅ!(島内人)>と叫び、立ち上がると姿が消えたのだった・・


俺はオジサンが消えた辺りを手探りで<パタパタ>するが・・何も無い。


<スー>っと姿を現したオジサンは俺に「はい。とれたてのマンゴーだ」と言って新鮮な果物を手渡す。


が、俺は「え?ギフトというのは【大精霊】とか【巨大ゴーレム】じゃあ無く・・無人島?」とテンション低かった。


俺の食いつきが悪いことに不満なのか「無人島と言うか・・哺乳類は食べられるし、人間も等身大で存在するし、食糧は食べても翌日には【復元】されるし・・ハア君は分かっていないねえ!」と、久々に不満げな専務だった。


+++++それからどうした+++++

召喚されて1週間も経ったころ・・「貴方がたには【ダンジョン】に入っていただきます。そこで手に入れた【宝物】は、貴方方の所有になりますが、出来れば買い取らせていただきたい」と言うオイシイ話しにすぐ乗っかる小学生らは・・<俺TEEEE> <稼ぐぞー> <カネだ!カネ!> <ヒャッハー!ゴブリンは殺せ!>など、すっかりみんな異世界に染まってしまった様子だった。


「私は道案内の冒険者です」と言って、数名の若い男女が小学生らを先導するらしい。


「人数が多いので10名✕2班に別れて、それぞれ別の初心者用ダンジョンに行きましょう」と言う話になる。


「1階はスライム程度の弱い魔物しか出て来ませんが、気を抜かないで下さいね!」と言われ・・<ハーイ!> と小学生は元気だった。


俺は冒険者に対して「あなたは獣人なんですか?」と尋ねた。



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