9 ハズレ勇者でも頑張る!セイちゃん。
休む間も無く・・「鑑定の儀を受けていただく!」と言われ・・<ゾロ ゾロ>と、一列に並び・・
「おお!白の勇者ですな。【光魔法C】を授かっておられる」
「次は橙の勇者ですな。【身体強化C】を・・次が緑の・・」
そしてオジサンの番になると・・「この老人は【島内人】とあるが・・はて?ハズレじゃのお」とガッカリされた。
最後に俺の番だ・・待ちに待った勇者召喚。兄が黒の勇者だったので俺も何か役に立つ能力を授かっているはず!
「最後の君は・・う~ん・・【複製C】まあまあ使えんことも無いかのお・・」
俺は鑑定していた魔導師「あのう【火魔法】とか【闇魔法】とかは?無いのでしょうか」と質問すると・・
「残念じゃが、最後の2名の付き添い?については、職人系のギフトだと思う。この世界では【スキル持ち】は、珍しくないのだが【ギフト】を授かる者は少数であるぞ。異世界からの客人は他に【魔法】【収納】【言語文字】が授かるらしい。ホレ!ワシの言葉が理解出来るだろう。文字も判るであろう・・」
と、丁寧に教えてくれたのだった。
別の騎士?は「ステータスと言うと、自分の権能が確認出来るよ」と教えてくれたので・・
<ステータス> <ステータス> あちこちで権能確認がなされていた。
じゃあおれも「ステータス!」・・<ブーン>と言う音と共に・・タブレット画面が出て来たのだった・・しかも【2つ】も・・
**** ステータス 1 *****
種族:ヒューマン
年齢:――歳
LVレベル:――(成人平均30)
アビリティレベル:
MP(魔力):--(成人平均30)
HP(体力):――(成人平均30)
AGI(回避):――(成人平均30)
STR(攻撃力):――(成人平均30)
VIT(耐性):――(成人平均30)
INT(知性、並列思考):――(成人平均30)
MNP(精神力):――(成人平均30)
状態:――
スキル:【召喚:D(フラッグ召喚)】
称号【セージ・オブ・ジ・アース(聖人)】※譲渡
ギフト【セイント・オブ・ギャラクティカ(聖戦士)】※未開放
**** ステータス 2 ****
種族:ヒューマン
年齢:20歳
LVレベル:30(成人平均30)
アビリティレベル:【走法C】【体術D】【泳法C】【刀法D】【複製C】【体術F】【剣術F】
MP(魔力):50(成人平均30)
HP(体力):50(成人平均30)
AGI(回避):30(成人平均30)
STR(攻撃力):30(成人平均30)
VIT(耐性):40(成人平均30)
INT(知性、並列思考):25(成人平均30)
MNP(精神力):25(成人平均30)
状態:健康・空腹
スキル:【魔法F(生活)】【鑑定:F】【アイテムボックスF】【言語文字C】
ギフト【複製C】
***表示終わり***
と出ていたのだった。
<スゲー!火魔法だぜ> <わたしは水魔法よ!> <身体強化!俺TEEEE>
魔導師が横から・・「みなも喜んでくれた安心したわい。オヌシもニヤニヤしておるが、良かったらステータスを見せてもらっても良いか?助言できるかもしれんぞ」と言うので・・
「ステータス・オープン!」と言うと<1、2のどちらを表示しますか?>とダイヤログボックスが出たので、俺は念のため【ステータス2】だけを表示した。
「ほう・・生産職にしてはアビリティが高い。感心感心~日頃から鍛錬を続けてきたのじゃのう。これならば【ダンジョン】に入っても大丈夫じゃろう」と言う。
俺は驚いて「え?【ユトリヘルム】にはダンジョンがあるのですか?」と口にすると魔導師は・・
「はて?この世界が【ユトリヘルム】だと説明したっけかのお・・」と首をひねる。
俺は慌てて・・「ハハハ。さっき衛兵さんに聞いたのですよ!」と誤魔化したのだった。




