表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/18

出逢う

「千秋!!すぐそいつから離れるんじゃ!!」


そう言いながら俺の腕をぐいっと引っ張り、


俺を樹洞から引きずり出す。


「赤の女帝よ、そんな乱暴したら千秋が傷ついてしまうニャ」


「そんな優しさ見せても無駄じゃからな!!」


なんでこいつらは喧嘩してるんだか...


というか柧夜がこんな怒ってるのは何故だ?


「お前ら翡翠の地の奴らは皆、呪生物だって知ってるんじゃ!!」


呪生物?


「千秋!よく聞け!!」


「此奴ら翡翠の地の奴らは呪生物と言って人間の魂を糧として生きてる奴らなんじゃ!!」


俺の方をつかみながら必死の形相で


俺にそう伝える柧夜。


ラトは何も言わず、柧夜を睨んでいるだけ。


否定しないってことは本当なのか?


「だいたいお前ら赤の女帝と青の帝王は些細なことで喧嘩するニャんてニャ」


ラトはそう馬鹿にするように言う。


案の定、柧夜の逆鱗に触れ


「夏の帝王だって黒は許せないじゃろ?!」


「それに黒はもうじき復活するんじゃ!!」


と大声を上げる。


復活?


あの黒が?


やばいんじゃないか?


そう思いながら柧夜の顔を見ると


「ぁ...」


と口を抑えながら声を零す。


ラトの目だって丸くなっている。


「復活...?」


「どこ情報ニャ?」


「...春の奴に聞いたんじゃ」


「尚更喧嘩なんてしてる場合じゃないニャ」


そうラトが言った後に、


雪の結晶がついている若葉が柧夜の横に


降り注ぐ。


出てきたのは袴姿の男性だった。


多分青の地の帝王だろう。


「は?なんでお前がここに...」


「余は忙しいというのに...」


そう呟きを零しながらも柧夜を睨む。






とりあえずここに居たら巻き込まれそうだ。


そう思った俺は、


少し離れた場所に行こうとした。


が、誰かに引っ張られるような感覚がし、


足元を見る。


と、


無数の真っ黒な手が俺の足を地面に


引きずり込もうとしていた。


「ちょっ、離せ!!」


「柧夜!!助け────」


そう声を上げるも、


柧夜の耳には届かなかった。


それどころか俺は地面に


引きずり込まれてしまった。








「い..っ....」


頭をさすりながら身体を起こすと、


薄暗くて雨が降っている場所に居た。


しかも土砂降り。


髪に、身体に、服に。


雨が付着して動きずらい。


それどころか雨のせいで前がよく見えない。


キョロキョロと辺りを見渡していた。


そんな時、


「え、大丈夫ですか?!」


と誰かに声をかけられ振り向く。


と、


そこに居たのはあのスパイ金魚で見た女の子。


確か青の帝王と一緒に居た人。


「君は...青の地の...」


そう独り言を呟くように聞くと


少し警戒した目を向けられる。


「俺は千秋、赤の地。君は?」


少し聞き方を変えると


「叶向...青の地」


と答えられる。


「私からも質問いい?」


「いいけど...」


「そっちの条件と報酬は?」


報酬?


あぁ、最初に柧夜が言っていたやつか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ