詩 おまえはスライムじゃない
「博士、この図鑑の分類間違ってますよね」
「色素が違うだけで。本当はどちらも同じ種類なのでは?」
「改めて研究しなおしてみませんか」
お前はスライムじゃない
スライムじゃなくてスライムもどきだ
偽物なんだ
いくらぷよぷよしてたって
いくらぷにぷにしてたって
いくら低レベルで無害そうにしてたって
本物にはなれない
なる事はできない
お前はスライムじゃない
ただのスライムモドキだ
形を自由に変える事はできるけど
色も自由に変える事はできるけど
根本的にスライムじゃない
絶対的にスライムじゃない
「もうどうやっても スライムにはなれないのだから」
「スライムに夢を見るのはここでやめるんだ」
「ストーリー」
僕はスライムモドキ。
スライムになりたいけど、スライムじゃないんだって。
本物とは何かが違うらしい。
けれど一体何が違うんだろう。
こんなにもそっくりなのに?