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ガキの世話3

ダメだこれ以上待ってたら凍え死ぬ。


俺は椅子を砕いて火を燃やした。

大事なコレクションで、燃やすと臭いが仕方ない。

皮はなめして乾かしてあるから、燃えやすいが、骨はなかなか燃えにくかった。


クソあのガキ、どこまで行きやがった。


締め切った部屋のハズだが、何処からか冷たい空気が入ってくる。


ふと見ると玄関が少し開いている。


帰ってきたのか?

遅いぞと言いかけて、頭に違和感を覚えた。


視界がぼやける。

何だコレ。


頭が割れそうだ。

口の中に鉄の味がする。


何だ?何が起きた・・・・・・・・・


意識が無くなる。俺の人生はここで幕を下ろした。



「遅かったか。もう居ない。」


「あのお方を殺したのはコイツだ。」


「聞き出そうとする前に殺してしまったのはお前だよ。」


「この辺で行方不明になってる奴らは皆こいつが殺した。」


「そうか、お前は鼻が良かったな・・・」


「殺されても文句は言えない。」


「あのお方の忘れ形見は生きているかわかるか?」


「・・・・・・生きている。だが、途中から匂いが消えた。」


「お前がわからなくなるとは、厄介だな。覚醒したのか?」


「・・・・・・わからない。」


「あぁ、面倒だ。色々と面倒だ。」



男の顔には槍が突き刺さっていた。


暖炉の中ではヒトだった物で作られた椅子がパチパチと燃えている。


黒いフードを被った人物が玄関で話している。


吹雪は益々酷くなり、辺り一面が真っ白になってしまった。





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