衝撃のカレーライス
語彙力が低下した私はアホみたいにカレーライスを食べた
何も入っていないのに、色んな味がする
野菜?肉?これは米だ 米はわかる白いやつ
気付いたらカレーライスは無くなっていた
あれ?どこに行ったんだろう??
さっきまでお皿の上にあったのに・・・・・・
あれ??
あんなに美味しいなら一気に食べるんじゃなかった
次はいつ食べられるかわからないのだから、もっとゆっくりわけて食べれば良かったのに
私が悲しそうな顔をしているのを見兼ねてか、女の子が私に声をかけてくれた
「まだ食べ足りぬのか?仕方ない。おかわりはまだあるから待っておれ。」
え?まだあるの??え?まだ食べて良いの??
そして、私はおかわりと言う言葉を産まれてはじめて知った
もう・・・食べれない・・・お腹いっぱいってこんな幸せなんだ・・・・・・
「不憫だ。小さきものよ。お前はとても不憫だ。」
目の前の女の子はポロポロと涙を流している
そういえばドラゴンはどこに消えたのだろう
「お前・・・私と契約せぬか?」
女の子は、私に問いかける
何故だろう、前世でも契約と言われたことがあるが、それはとても嫌な思い出しかない
だが、この契約はとても心地よい響に聞こえた
「契約??」
「私と契約すれば、美味いものを食べさせてやろう。」
「美味しいもの!!!します!!!契約!!!」
「やはり、不憫な・・・・・・さぁ小さきものよ私の後に続くのだ。」
女の子は目をうるませながら、私を見つめた
【我は契約するものなり 羽と尾の庇護の元で 】
女の子が光だし、眩しさで目がくらむと目の前にはさっきのドラゴンが居た
「我は契約するものなり 羽と尾の庇護の元で」
私が驚いているのとは裏腹に口がまた勝手に喋り出す
そうか、この糸が私の口を動かしているのだ
【これよりお互いに名を付け合い それを契約の印とする 今よりお前はコロナを名乗れ その強い魂は炎のように強く輝いている】
名前?私に名前をつけてくれるの??
きちんとした名前を?
私も名前を贈らないと
あぁ、口が動いてくれない
これは自分で喋らなきゃダメなのね・・・
「私はコロナ・・・アナタは私を助けてくれた。アナタは私の太陽。太陽のドラゴン・・・・・・サンドラ・・・。アナタは永遠に私の中で光り輝く。」
【よかろう 私はサンドラ これでお互いの名を縛り契約の儀とする】
バチッっという光と共に、私の右手に不思議なマークが刻印された
青白く光る刻印はすぐに消えてしまった
「消えちゃったよ?」
【良いのだ 契約は終了した お前と私は繋がったのだよ】




