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魅惑の果物

・・・・・・・・・サンドラは包み隠さず全てを話してくれた


私は気付かなかったが、涙を流していたようで、サンドラが涙を拭ってくれた


「すまない」


コロナは呟く


「?」


「私は保身に走ったのだ・・・自分の手が汚れるのが嫌で、名で縛れば、お前が寿命で死んでくれると思って・・・ヒトの寿命は一瞬だ、私はヒトゴロシにはなりたくない臆病者なのだ」


サンドラは真剣な瞳で私を見つめてくれる


「・・・・・・嬉しい・・・私を見つけてけれたのがサンドラで・・・・・・良かったの・・・私は、イラナイモノだとずっと思って生きてきた・・・皆私を利用する事ばかり・・・私の事を考えてくれる人は居なかった・・・・・・私は・・・・・・私に生きていて良いと思ってくれる・・・アナタが・・・・・・」



ぐるぐるーーーーーーー



私のお腹のバカーーーー!!!


「ハハッ、コロナのお腹は正直だなぁ 話が長くなってしまった、何か軽く食べられるものを持ってこよう」


サンドラはそう言って食べ物を取りに行ってくれた


何だろう・・・こんなにお腹が空くことなんか無かったのに・・・何かすごくお腹が空くなぁ


食べ物・・・何だろう・・・ぐるぐるーーーー

あーーーもぅ私のお腹のバカヤローーーー!!!


「アハハハハ」


サンドラが爆笑しながら、何か持ってきてくれた


「正直なお腹だな・・・こんなに笑ったのは初めてだよ」


サンドラの手には赤い綺麗な果物が握られている


「命の果物?」


「おや、知っていたか?そうだよ」


それは、命の果物といわれるもの

私は食べたことが無いが、私を拾ったあの男が食べているのを見たことはある

何でも街の偉い人が持っていて、一生かかってもオマエには食べられないとか言われたっけ

どうやって手に入れたかは知らないけど


命の果物

それは、1つ食べると寿命が伸びると言われている果物

形はイチゴに似ているが赤くルビーのように光っている

とても高い山の崖にしか花が咲かず、1度収穫してしまうと同じ場所には二度と生えない

季節も天候もバラバラで、いつ何処に生えるか予測すら出来ない事から奇跡の果物とも言われる


閑話休題


「食べても良いの?」


「勿論」


サンドラはニコニコしながら私の手に宝石のような果物を置いてくれる


半分齧る


刹那、甘さで口の中が溶けそうになる


凄く甘い、それなのに嫌な感じは全然しない


甘く優しい、包まれるような・・・・・・・・・


視界がボヤける・・・私はまた泣いていた


・・・・・・泣いているのが恥ずかしくなり、残りの半分はニヤニヤと笑っているサンドラの口に放り込んだ



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