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初めての手伝い

倉庫の中には卓球台しかなく、がらんとしていた。


「ここに人がいるとは思えないな。本当にここなんだよね」


「はい。今もここにいるはずです」


「うーんそうか。となると地下とかになるのかな?」


「そうですね。その可能性がありますか……」


そういうとドリルで地下を目指し始めた。


「本当にあった……」


しばらくすると地下が見つかった。


そこにはゲームや、テレビや本があった。いうならば子供のころ夢見ていた秘密基地のようだった。


そしてそこに一人の男がいた。


「と、と、と、突然なんですか。いきなり天井壊して」


「あなたを助けに来ました」


この光景を見ただけならば助けに来たようには全く見えない。


「そ、そんなわけないじゃないですか。僕は家を壊されたんですよ」


「それは申し訳ありません。ですが、あなたのためなのです」


そういうとソフィーは彼を気絶させた。



 彼の持ち物から年齢は21歳で現在、大学生だということが分かった。


家はこのあたりでありすぐ行けそうだ。


「とりあえず、家に行ってみる?」


「そうですね。近いようですし行きましょう」


「もちろん未来も行くよね?」


「うん。いくよ。でもこの人どうするの?」


「寝かしてあげといてください。どうせ場所はわかるので大丈夫です」


意外な一言だった。まさかソフィーがそんなことを言うとは


「ソフィーちゃんも意外とひどいこと言うんだね」


「仕方ないですよ。多分、正直に話しても信じてもらえませんから」



 彼の家には一軒家でタイミングよく今は誰もいないようだった。


家に入り彼の部屋だと思われる部屋に行くとそこにはさっき見た地下室とは違いかなり質素な部屋が広がっていた。


「なんというかホテルみたいな感じだな」


「そうですね」


「そういえば、あの人の願いって何だったの?」


「そういえば言っていませんでしたね。彼の願いは自分の空間が欲しいというものでした」


「そうだったのか。じゃああの地下室を潰しておけばとりあえずは何とかなるのかな?」


「そうですね。でもまた天使が接触してくる可能性が高いので注意をしておく必要はあります」


「オッケー」



 僕たちは地下室を埋めた後家へと帰った。時間は少し遅くなってしまったが未来も僕の家に来てくれた。


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