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日常から非日常への一歩

そんなこんなで一週間ほどたった。一週間の間特に異変はなくソフィーもこの生活に慣れてきたようだった。


そんないつも通りの毎日を過ごしていた時だった。ついにソフィーが消えそうな人を見つけた。僕は未来に連絡を入れ、家に来てもらうことにした。


 しばらくすると、未来が来た。急いできてくれたようで少し汗をかいていた。それを見たソフィーがお茶を三人分用意した後、話し合いは始まった。


 「さて、さっそく本題から入ろうか。その人はどこにいるの?」


「そうですね。地図とかありますか」


僕はケータイの地図アプリを開いて渡す。


「ありがとうございます」


そういうと未来は指を右や左に動かし始めた。


そしてある一点を指さした。


「ここです」


そこは僕たちの家からそう遠くない公園だった。



 学校が終わった後、三人で公園に来ていた。


公園は住宅街の中にある小さな公園といった感じだった。


「本当にここなの?」


周りには子供しかいない。


「はいここでした」


「そんな人見当たらないけど」


「うーん、ここらへんにいるはずなんですけど」


「あの中じゃない?」


そういいながら未来が指をさした場所は倉庫らしきものだった。


確かに、この公園にいるならばそこしかありえない。


僕はその倉庫の扉を開けようとしたところ


「あれ?鍵かかっているな」


ガチャガチャと音を立てるだけで、扉は開くことはなかった。


「仕方ないですね。ここは無理やり行きましょう」


そういうとどこから出したかはわからないがドリルのようなもので鍵を壊し始めた。


「いやいやいや!それはまずいでしょ!」


急いで止めるが時すでに遅く、鍵は壊れてしまっていた。


「どうするのこれ、もう直せないよ」


「これは必要な犠牲です。仕方ありません」


そういうとソフィーは倉庫に入ってしまった。


「はぁ……」


僕がため息をついていると、未来が後ろでフフッと笑った。


「なんで笑っているんだよ。こんなの見つかったらアウトじゃん」


「そうだね。アウトだけど、なんか楽しそうじゃん」


「えっ?僕が?」


「そうだよ。学校にいるときより楽しそう」


そう嬉しそうに言った。


正直、ソフィーが来てからは人生の中で一番と言えるほど楽しかった。次、何が起こるのか楽しみで仕方なかった。


「さすがに未来にはわかるか。なんだかんだ付き合い自体は長いもんな」


「そうだよ」


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