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何とか生きる
僕は目を覚ました。
不思議と死んだ気はしない。
しかし、視界が暗い。
「おにいさん、酔っているのよ」
そんなことはない。僕はさっきまで砂漠にいて、そして死にかけたはずだ。
「何杯飲んだと思っているの?」
お酒など飲んでいない。むしろ、のどが渇いて死にそうだった。
「もう。水飲んで酔いを醒ましてちょうだい」
よくわからんな。
僕の視界はもっともっと暗くなり、頭の中も揺れた。
その結果、意識はなくなった。
「起きなさい!」
エマが僕を引っ張っている。
「生きて帰るのよ!」
砂漠の上でぼろぼろの僕を引っ張っている。
「いや、ごめん。目が覚めたよ。自分で歩くよ」
少し寝たことで体力が回復したのか歩くことに抵抗は全くなかった。
そのあとは無心で進み。
ついに砂漠のオアシスを見つけた。
そこには、湖と少しの建物があった。
言葉が通じないので苦労はしたが、なんとか宿をとることは何とかできた。
疲れていたので僕たちはベットに入るとすぐに寝てしまった。




