一片(ひとひら)の花びら(200文字小説)
人は何故生まれて来るのでしょう?
人は何故死を迎えるのでしょう?
宇宙の大きさに比べれば人の一生など儚いもの
舞い散る花びらを見ていると ふと そんな事を思います
――命には限りがある
だからこそ 人は一瞬の輝きを求めているのかも知れません
それはとても困難で
それはとても過酷で
もしかすると 一生を掛けても辿り着けない事もあり得るでしょう
故に 人は自らが生きた証を探すのでしょう
――結果を知るは 一片の花びらのみ ほんの一片の